最も正確な性格・自己分析!!パーソナリティ5因子モデル「ビックファイブ」とは?【性格心理学】

2017-04-29心理テスト, 性格心理学

私たちは日頃からテレビの占いや心理テストなどで、あの人はこんなタイプでこういう性格をしていると考えたり、その人の普段の言動からこんなタイプだとイメージを作ります。

ただ、一般的に広まっている占いや心理テストは、根拠がなく全く当たらないものや一部分だけに注目したものが多く、信頼度が低いものばかりなのですが、それを信じている人が多い点が問題です。

しかし、近年さまざまな研究の成果により新しいパーソナリティの概念が考え出され、今までの性格分析の中で、最も総合的で、最も信頼性があり、最も役に立つ分析法が出来上がりました。

それが、パーソナリティ5因子モデル「ビックファイブ」という性格分析です。今回はそのパーソナリティ5因子モデル「ビックファイブ」がどんな性格分析なのか紹介していきます。

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複数あるパーソナリティ概念が統合された性格分析

現代までに多くの心理学者の手によってパーソナリティの概念が作り出されたのですが、パーソナリティの概念がバラバラだったために、人の性格を詳しく調べるためには違う測定方法を用いないといけませんでした。

そこで、パーソナリティ5因子モデル「ビックファイブ」では、今までバラバラに作られたパーソナリティ概念を5つの主要なパーソナリティ特性にまとめました。

それが「外向性」「神経質傾向」「誠実性」「調和生」「開放性」で、このパーソナリティ特性の5因子を調べる性格分析法なので「ビックファイブ」と名付けられたのです。

この5つの性格が持つ特性は、誰でも生まれながらに持っている性格で、遺伝子レベルで決められているものなので、その人の生涯にわたって影響を与え続けるものです。

つまり、この5つの性格特性を測定することで自分の「向き不向き」「なぜ人間関係に悩みが多い理由」「ストレスを抱えやすい理由と改善法」など、たくさんのことが読み取れるのです。

また、他人をビックファイブで性格分析すれば、その人がどんな人物なのか遺伝子レベルで理解でき、その人の言動の傾向を知る手助けとなります。

脳神経科学とリンクする性格分析

近年の脳神経科学の進歩により、脳の仕組みが徐々に解明されてきています。

これを後押ししたものが、陽電子放射断層撮影法(PET)と機能的核磁気共鳴映像法(fMRI)などの脳画像診断の技術です。

これにより、人が生きたまま、人が目覚めている状態の脳の変化を知ることができ、何か考えている時に脳のどの部分が働いているかなど、脳の構造と機能を確かめることができるようになりました。

そして、新しい神経科学の研究成果は、ビックファイブの5つの性格特性にぴったり結びつけることができるため、脳科学とパーソナリティ心理学をリンクさせた理屈にあったパーソナリティ概念であると言えます。

遺伝学とゲノム学で性格に影響する遺伝子発見

人間には約2万2000~3万の遺伝子があると推定されています。その遺伝子のうち99%の部分は他人との共通部分で遺伝子はみんな同じだそうです。

そして、他人と自分を決めているのは残りの遺伝子1%によって個体差を生まれているそうです。

今まで遺伝学とゲノム学の研究では、人間に共通した99%の遺伝子について主に研究されていたそうですが、現在は個体差が生まれる残りの1%の遺伝子について関心が高まり、研究が盛んに行われているようです。

この遺伝子のわずかな違いを研究されたことで、「病気にかかりやすさ」「特定の薬品への反応」「特定の心理的問題への弱さ」などが分かり、遺伝子は性格にも影響を与えていることが分かりました。

例えば、性格特性の5因子のうち外向性はドーパミンD4受容体(DRD4)という遺伝子が関係していたり、神経質傾向ではセロトニン・トランスポーター遺伝子が関わっているそうです。

つまり、神経伝達物質のドーパミンやセロトニンの影響で性格も変化しているということです。

5つの性格特性は先祖の名残

動物は自分がいる環境で生き残って多くの子孫を残すために、体の部分を変化させるなどして進化し環境に適応してきました。

なので、進化を繰り返すことで環境に不要な機能は体から取り除かれ、環境に適した機能が発達します。

例えば、光がない洞窟内で生活する生き物は目が退化して、代わりに触手が発達するというようにです。

この動物の進化と同じように、人間の性格も進化の過程で自然淘汰されてこなかったのは、人間社会で生き残り子孫を残すために必要な性格特性だからです。

例えば、外向的な傾向が強い人は、社交的でセックス好き、強い刺激を求めて活動的であるが短命であるなどの特徴があります。

このような人の祖先は食べ物を求めて場所を移動しながら生き残ってきた個体であり、旅は死の危険が高いため、複数の人とセックスをして子孫を多く残そうとする名残だと考えられます。

なので、外交的な傾向が強い人は、祖先の生活の名残を引き継いでいるため、祖先と同じように行動することが、自分にとって好ましいものに感じてしまうのです。

最も信頼できる自己分析・性格分析「ビックファイブ」

今回説明した通り、パーソナリティ5因子モデル「ビックファイブ」は、パーソナリティ心理学、脳神経科学、遺伝学・ゲノム学、生物学の学問によって裏付けられた最も信頼できる自己分析・性格分析です。

なので、自分が知らない才能が知りたい、自分の向いていることを知りたいなど、自己分析に活用できますし、彼氏・彼女の言動が理解できないので困っているなど人間関係の悩み解決の手助けをしてくれます。

私は心理学者ではないので、性格診断をすることはできませんが、ビックファイブの知識を深めることで、およその性格を把握することはできるので、関連書籍や本サイトを利用して詳しく調べてみてください。

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