勉強や仕事ができる人はココが違う!脳機能のワーキングメモリ(作業記憶)とは?

2017-08-26ワーキングメモリ

頭の回転が早く仕事や勉強ができる人とそうでない人の違いは、脳機能のワーキングメモリにあります。

このワーキングメモリは言わば「脳の指揮者」であり、「記憶・知識」「感情」「数学」「言語」などに関係する他の脳部位と連携して多くの情報を処理しています。

そのため、ワーキングメモリの強さは、あなたの人生の広範囲に多大な影響を及ぼします。

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ワーキングメモリ(作業記憶)とは?

ワーキングメモリ(作業記憶)とは、情報を意識的に処理する能力のことを言います。

「情報を意識して処理する」とは、ある情報を頭の中に置いたり、スポットライトを当てて集中しながら決断を下すことです。

例えば、計算を途中式を書きながらすることはワーキングメモリを使っていませんが、暗算は途中の計算を脳内に記憶しながらするのでワーキングメモリを使っていると言えます。

また、世の中には「視覚情報:絵・映像・文字・数字」「音情報:会話、音楽、雑音」「感情:ポジティブ感情・ネガティブ感情」などの情報があり、ワーキングメモリはこれらの情報処理をしています。

そのため、思考力や記憶力、集中力などが高まって学力が向上しますし、感情のコントロールができるので、ポジティブになりやすく、不安や恐怖、怒りといったネガティブ感情を抑えます。

このように強いワーキングメモリがあれば、毎日押し寄せてくる情報の波を上手く処理できるようになり、日常が楽に生活できるようになれます。

ワーキングメモリが短期記憶と長期記憶の違う理由

ワーキングメモリは情報を意識的に記憶して頭の中に留めて置くことから、ワーキングメモリは短期記憶や長期記憶と勘違いされてしまいます。

短期記憶は情報を覚える能力のことで、初めて出会った人の名前や職業などを短期間覚えるもので、意識しなければ数秒で忘れてしまいます。

しかし、ワーキングメモリは情報を短期間覚えるだけでなく、覚えた情報を使って作業をする点に違いがあります。

また、ワーキングメモリは長期記憶とも異なり、ワーキングメモリは長期記憶にアクセスして情報を引き出して活用し、ふたたび情報を保存しています。

つまり、短期記憶や長期記憶にある記憶を上手く活用して記憶情報を処理したり、学習したことを記憶に書き足す働きがワーキングメモリです。

ワーキングメモリと連携して働く脳部位

ワーキングメモリの基盤とも言えるのが、前頭前皮質(前頭前野)という脳部位です。

この前頭前皮質は、関連する他の脳部位から電気信号を受け取って情報を活用して、他の脳部位と強調しながら機能しています。

ワーキングメモリと強調して働く主な脳部位には次のものがあります。

  • 海馬:記憶や知識に関係する
  • 扁桃体:感情のコントロールに関係する
  • 頭頂間溝:数学的な知識や能力に関係する
  • ブローカ野:言語理解や言葉の流暢さに関係する

このような脳部位とワーキングメモリが連携することで、日常のさまざまな情報を処理しています。

【ワーキングメモリと連携する脳部位を詳しく】ワーキングメモリと連携して働く主な脳部位 | 記憶、感情、数学、言語の能力に関係

強いワーキングメモリの効果・影響

ワーキングメモリは言わば脳の指揮者であり、さまざまな脳部位と連携しながら情報を処理していると説明しました。

そのため、強いワーキングメモリを持つことで得られる効果・影響は、人生の広範囲に渡っています。

例えば、あなたの夢や目標を実現させて成功する手助け、精神的に強くなって幸せを感じる手助け、何かしら学ぶ手助け、スポーツでのスーパープレイなどです。

なので、教育やトレーニングで強靭なワーキングメモリを手に入れることは、人生にとって重要な意味を持ちます。

【強いワーキングメモリの効果まとめ】【脳科学】強いワーキングメモリの効果 | 人生の成功や幸せ、学習能力、スポーツに影響

ワーキングメモリが性格に与える影響

強いワーキングメモリは情報を処理する能力や感情のコントロール以外にも、セロトニンやドーパミンの増加や発達障害の改善といった効果があります。

そのため、ワーキングメモリの強さは性格にも影響を与えます。

具体的には、人間の性格を5つの特性に分類するビックファイブという性格診断法があるのですが、その中の誠実性(良識性)という特性に関係しています。

この誠実性という性格特性は、どれだけ自分をコントロールできるかに関係しています。

強い誠実性だと目標に向けてコツコツ頑張る努力家で、弱い誠実性だと衝動的で怠け癖があるような性格になります。

性格診断ビックファイブや誠実性の詳細は次のリンクにあります。

【誠実性まとめ】性格診断「ビックファイブ」の誠実性まとめ

ワーキングメモリの働きを悪くする原因

ワーキングメモリを上手く活用するには、自分のワーキングメモリに過度な負荷をかけすぎないことが大事です。

もしも過負荷がワーキングメモリにかかってしまうと上手く情報を処理できないので、混乱して思考力や判断力などが低下したり、衝動的な行動をしやすくなります。

ワーキングメモリの働きを悪くする原因には、情報量が多すぎたり、制限時間があったり、強すぎるストレス、痛み、恋愛、依存症などがあります。

【ワーキングメモリの働きを悪くする原因を詳しく】ワーキングメモリに負荷をかけて働きを悪くする8つの原因

ワーキングメモリを鍛える方法

ワーキングメモリを強化すれば、それだけ思考力や記憶力、判断力、感情のコントロールなど高次脳機能が向上して情報処理能力が高くなります。

ワーキングメモリを鍛えるコツは、意識的に脳内に情報をとどめながら、その情報を使って情報を処理することが基本となります。

また、ワーキングメモリは筋トレと同じようにある程度の負荷が必要です。

なので年齢やワーキングメモリの強さに応じて、適度にワーキングメモリに負荷をかける必要があります。

個人的におすすめの方法は「何かしら学んだことを要約するトレーニング方法」で、これは誰にでもできて子供から大人まで効果があり、かつ知識が増えて学力向上にも繋がります。

また、文章を要約するためワーキングメモリと同時に言語能力や言葉の流暢さに関係するブローカ野も鍛えられます。

実際、私がこのブログを書き始めたころに比べて、高次脳機能や文章力、流暢な会話が確実に向上していることを実感しています。

【ワーキングメモリを鍛える方法を詳しく】思考力や記憶力、感情コントロール向上!ワーキングメモリを鍛える方法

ワーキングメモリを高める栄養素

高次脳機能に関わる強いワーキングメモリの効果は人生の多岐に渡るため、ワーキングメモリを鍛えようと考える人は多くなります。

しかし、ワーキングメモリを鍛えたとしても脳に栄養素が行き渡っていなければ、ワーキングメモリがうまく働きませんし、神経細胞の成長を阻害します。

そのため、ワーキングメモリを高める栄養素を摂取することは、もっとも重要なことです。

ワーキングメモリを高める栄養素には、次のものがあります。

  • レシチン
  • カルニチン
  • ビタミンB12
  • DHA・EPA
  • アラキドン酸
  • ポリフェノール(フラボノイド)
  • トリプトファン

【ワーキングメモリを高める栄養素】食べるだけで頭が良くなる!ワーキングメモリを高める栄養素

ワーキングメモリを高める食べ物

ワーキングメモリを高める食べ物は、カルニチンやビタミンB12、DHA・EPA、ポリフェノールなどの栄養素を含むものです。

そして、これらの栄養素を含む食べ物の中には、ワーキングメモリの「健康維持」「機能増強」「刺激・活性化」といった違う作用を持つものがあります。

ワーキングメモリを高めるには、できるだけワーキングメモリにとって違う作用を持つ食べ物を適量に、かつバランスよく摂取することが大事です。

【ワーキングメモリを高める食べ物を詳しく】脳をベストな状態に保つ!ワーキングメモリを強化してくれる食べ物

ワーキングメモリを高める食習慣

ワーキングメモリを高める栄養素や食べ物を摂取することでもワーキングメモリの向上に効果があります。

他にもワーキングメモリにとって良い食習慣をすることで、さらにワーキングメモリを向上させることができます。

例えば、カロリー制限や断食をすれば、脳由来神経栄養因子(BDNF)の放出されて神経細胞の保護や成長が促進されます。

他にもコーヒーなどに含まれるカフェイン、飲酒、糖質など、習慣的に摂取する人は多いですが、一方で健康に悪いと問題視されることがあります。

しかし、ワーキングメモリを使う課題によっては良い食習慣になる場合があります。

【ワーキングメモリに良い食習慣を詳しく】ワーキングメモリにとって良い食習慣とは?

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