ワーキングメモリに負荷をかけて働きを悪くする8つの原因

2017-07-28ワーキングメモリ

毎日、仕事や家事で忙しさに対処できない人、ストレスやプレッシャーで精神的に弱って感情的や衝動的になる人は、ワーキングメモリの働きが悪くしている原因を自分で作っている可能性があります。

ワーキングメモリは思考力や想像力、感情のコントールなどに関係するため、仕事や勉強など良い成果を出したり、認知症や精神病になりにくくなるため、ワーキングメモリの働きを悪くする原因は取り除かないといけません。

そこで今回は強いワーキングメモリを維持するために、ワーキングメモリに負荷をかけて働きを悪くする8つの原因について紹介していこうと思います。

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情報量が多すぎる

ワーキングメモリの働きが悪くなる原因に情報量が多過ぎることがあります。

現代人はリラックスできる時間が少なく、仕事や家事、子供の世話など多忙な生活で、毎日押し寄せるデータの波に呑まれています。

そして、こんな生活の中で他人との競争に負けないように情報収集や資格などの勉強をして頑張っています。

強いワーキングメモリは多忙な現代人の味方ではありますが、このような情報過多で余裕がなさすぎる状態ではワーキングメモリは上手く働きません。

ワーキングメモリの強さには個人差がありますが、その人の許容量以上の情報が押し寄せるとワーキングメモリに負荷がかかり過ぎてパンクしてしまいます。

これを解決するには処理しなければいけない情報を減らす努力が必要です。

「すぐに得られる満足感」の誘惑

人間には物欲や食欲といった欲求を持っていることは普通のことです。

現代ではこのような人間の欲求を満たすために多くのものに溢れており、お金に余裕さえあれば「いますぐ欲しい」という欲求をすぐに満たすことができます。

しかし、すぐに満足感を得る欲望は、ワーキングメモリをわきに追いやって、意思決定プロセスの邪魔をしてしまいます。

そして、私たちが衝動的になればなるほどワーキングメモリに基盤である前頭前皮質の脳機能は衰えて「自制心が効かない」という悪循環に陥ってしまいます。

時間に追われる

人は時間に追われているとワーキングメモリに負荷がかかり衝動的な行動をしやすくなります。

例えば、何かしらのお店で時間帯によってタイムセール品や限定商品を販売するといった戦略があります。

これはあえて時間制限をもうけることでワーキングメモリに負荷をかけて衝動的にさせています。

そのため、普段なら買わないもの、いまは特に欲しい物でなくても買ってしまうのです。

また、試験テストや他人に「早くしてよ」と急かされるといった制限時間が設けられている場合、焦ってミスすることがあります。

これも他人に時間制限を設けられることでワーキングメモリの負荷がかかり、混乱したりミスが多くなったりします。

強すぎるストレス

多少のストレスはワーキングメモリとって良い効果があるかもしれませんが、このストレスが強すぎるとワーキングメモリに過負荷となって働きが悪くなります。

例えば、強い日差しや暑すぎる部屋で勉強や仕事をしようとしても、イライラして感情的になり、集中できませんし思考力も低下します。

実際、小中学校でエアコンが導入の有無によって学力に開きがあります。

また、重要な仕事を任されたり絶対に落とせない入試試験など、失敗が許されないというプレッシャーで不安と恐怖が抑えられないこともあります。

これも強いストレスでワーキングメモリの働きが悪くなり、感情のコントロールが上手くできなくなっているからです。

ラットによる実験では、ラットにストレスを増やす酵素を与えて強いストレスを与えると、判断力が鈍り、注意散漫となって衝動的な行動をとるようになる結果が出ています。

楽をする・退職する

誰でも「勉強したくない」「仕事したくない」「好きなことをしてダラダラ過ごしたい」と考えてしまいます。

しかし、身体を動かさなければ体力と筋力が衰えていくように、楽することや退職するなどでワーキングメモリを使わなければ衰える原因となります。

先ほど強すぐるストレスはワーキングメモリにとって悪いことですが、適度なストレスはワーキングメモリには必要なのです。

痛みがワーキングメモリを阻害する

ワーキングメモリの研究では、すべての痛みはワーキングメモリの働きを阻害して、まともに考えることができなくなることが分かっています。

なのでドアに手を挟んだり、小指を机の角にぶつけたり、熱湯を身体にこぼしたりするといった激痛に襲われる最中はまともに考えられません。

そして、激痛でもない腰や膝などの慢性病や頭痛のようなズキズキする痛みも同じです。

恋愛

恋愛とワーキングメモリの関係を調べた研究では、恋愛では男性のワーキングメモリに大きな負荷をかけて働きを悪くしやすい傾向にあることがわかっています。

オランダのロドバウト大学のヨハン・カレーマンスは、魅力的と思える女性に出会うと無口になってしまう男性が多い理由を調べました。

調査では、男性に魅力的な女性と短い会話をしてもらったあとにワーキングメモリのテストを受けてもらいました。

すると男性のテストのスコアが低くなる傾向がありました。

逆に女性にハンサム男性と話したあとに同様のテストを受けてもらうと、ワーキングメモリのスコアが低下は見られませんでした。

この男女によるスコアの違いの原因は、異性と会話する際に男性の方から話のきっかけをつくらなければいけないという因習的な男女の役割が刷り込まれているからだそうです。

依存症

先ほど説明したように「すぐに得られる満足感」の誘惑に負けて、衝動的な行動をするとワーキングメモリの基盤である前頭前皮質の脳機能が衰えます。

そして、衝動的な行動を繰り返しているといずれ依存症となってしまい、自ら自滅的な行動をとるようになります。

最悪なのが依存症となった場合、ワーキングメモリは依存性の高い欲望に抵抗するのではなく、その欲望を充足させるためにワーキングメモリが稼働する点です。

なので、依存性の高いものは完全に避けるか、ルールを決めて制限することが大事です。

特にタバコや薬物、ギャンブルは完全に避けた方がいい部類のものですし、お酒やゲーム、買い物などはルールを決めて制限する部類といった具合です。

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