優しいけど思いやりがない!?優しさと思いやりの明確な違い
「優しさと思いやりの違いってなに?」と聞かれてときに、ちゃんと説明できる人がどれだけいるでしょうか?
ある人は「お前は優しいけど思いやりが無い」と他人に言われたことがあり、意味がわから無いという人もいます。
どちらも相手を思っての言動ですが、何が違うのか明確に説明できないと思うので、今回は優しさと思いやりの明確な違いについて紹介していきます。
優しさと思いやりについての世間の考え
ネットで優しさと思いやりの違いについて調べてみると、人によっていろいろな考え方があるようで、誰も明確な答えを持っていない様子です。
しかし、いろいろな人の意見をリストにまとめて見ると、優しさと思いやりの明確な違いが見えてきました。
優しさと思いやりについて調べた結果が以下のような意見です。
優しさの考え方とは?
優しさについての考えは以下のようなものです。
- 相手を思うあたたかな心
- 気持ち
- 表面的
- やったことが相手に分かり相手にとってプラスだと相手も感じること
- 一緒に悲しんだり、心配事があって落ち込んでいる人を助けてあげること
- 相手の意が意図的に伝わってくるもの
- 相手を包み込むもの
- 自分のためにするもの
- 気づかないうちにやってる事
- 誰にでも見せれるもの
思いやりの考え方?
思いやりについての考えは以下のようなことです。
- 表だっていない事柄について、相手の心のうちや置かれた状況を「察する」優しい心
- 行動
- 内面的
- 相手に分からなくてもそっとしていること
- 相手の立場で物事を考えること
- 相手の意が無意識に伝わってくるもの
- 相手のためになる行動
- 相手のためにするもの
- 気づいて相手のためにやる事
- 情のある人にみせる
優しさは「共感」、思いやりは「メンタライジング」という違い
優しさと思いやりは似ていますが、明確に違う点がいくつかあります。
- 優しさ:表面的、気持ち、無意識的にやる、誰にでも見せる、伝わる、一緒に悲しむ
- 思いやり:内面的、相手の立場を考える、その人に情がないとみられない
上のリストで特徴的なものが、優しさとは「感情」によって無意識的に行う言動で、思いやりとは「思考」して意図的に行う言動であるということです。
優しさが「感情」による言動ならば、表情やしぐさが相手に伝わるため、表面的で誰にでも見せて伝わることも筋が通ります。
そして、相手に寄り添って悲しむという優しい行動は、共感能力が高くない(感情に敏感)とできません。
一方、思いやりは「思考」による言動です。
そのため、思いやりは表情や声色、しぐさといった感情表現が出ないため、相手への配慮やおもてなしをしても、相手に伝わりづらいものです。
また、思いやり的な行動とは、相手の立場に立って考えた行動なので、相手のパーソナルデータを知らないと的確に行うことは非常に難しい。
以上ように優しさと思いやりの違いを考えると、「感情による言動(優しさ)」か「思考による言動(思いやり)」の違いだとわかります。
これを心理学的には「共感による言動」を優しさといい、「メンタライジングよる言動」を思いやりと言います。
「優しいけど思いやりがない」と言われる理由
「優しいけど思いやりがない」という言葉は、あくまでその人の主観に基づいています。
そのため、あなたが思いやりがある行動をしていても、言った相手はあなたの表面的な部分しか見ていない可能性もあることに注意が必要です。
その場合、あまり「優しいけど思いやりがない」という言葉を気にしすぎない方がいいでしょう。
ただ、その人以外にも「優しいけど思いやりがない」と言われた経験があるのなら、次の理由が原因と考えられます。
- 思いやりは伝わりづらいため、相手が気づいていないか、伝わっていない。
- 付き合いが短くパーソナルデータが不足している。
- 相手にとって的確な言動ができておらず、相手は幸せを感じていない。
- 普段から共感能力に頼りすぎているため、感情的な言動が目立つ。(特に女性的な人に多い傾向)
- 相手の立場に立って深く考える習慣がない。
- 一般常識がなく、マナーができていない。(特定の人には優しいけど、その人以外に思いやりがない)
思いやりがない行動とは、見ている人の主観やその時々の環境や状況によって変わると思いますが、ざっと考えられる原因を出して見ました。
思いやりのない言動を改善したい人へ
もし思いやりがない言動を改善したいなら、リストした原因について考えて見ください。
例えば、相手が好きなこと、嫌いなことなどパーソナルデータを紙に書いてみるのも手ですし、本サイトでは性格分析方法を紹介しています。
これを使えば、相手がどんなことに興味を持ちやすいか、どんなことで幸せや不幸を感じやすいか理解しやすくなると思います。
また、思いやりのある言動をするには、主観だけで認識するのではなく客観視できないと難しいので、相手の立場、自分の立場を考える習慣や、常識やマナーを身につけることが大事です。
最後に、本サイトで使える情報があるので紹介しておきます。
【相手や自分の性格を調べる】【性格診断】正確な自己分析法「ビックファイブ」まとめ
【習慣を変えるコツを紹介】習慣化についてのまとめ | 簡単に生活習慣を変える方法
あと次のリンクは、元は心理療法の理論ですが、自分自身の考え方を変えたり、客観的な視点を広げるときにも使えると思う考え方です。
【主観と客観のバランスをとる考え方】希望を作る心理療法「ABCDE理論(論理療法)」で楽観的になる方法
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