好奇心の種類「拡散的好奇心」「知的好奇心」「共感的好奇心」とは?

2017-11-07教育・習い事, 仕事

好奇心は人間が学ぶために欠かせない感情で、新しい環境に適応したり、新しい知識を学んで理解するために必要です。

そんな好奇心には「拡散的好奇心」「知的好奇心」「共感的好奇心」の3つが種類があり、それぞれに特徴があります。

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知りたい欲求の「拡散的好奇心」

人間は生まれて間もない頃から知らないことを理解したいという強い欲求があります。

親なら誰でも知っていることですが、子供は危険かどうかは関係なく口の中にものを入れたり、触ってはいけないものにも手を触れたり、ドアが開いていれば外へ駆け出して好奇心を満たそうとします。

また、「ダー」「アー」「ウー」と喃語を喋ったり、あるものを指をさすことで、親に自分の好奇心の対象を知らせて能動的に学ぼうとします。

この好奇心は大人でも変わらず、映画やドラマ、SNS、小説、漫画、ゲーム、ゴシップ、ニュースなど、次々に作り出される新しい刺激を求めて行動します。

こんなふうに人間が目新しいものに惹きつけられることを心理学的に「拡散的好奇心」と言い、新しい知識や経験を求めたり、新しい人間関係ができるきっかけとなります。

そのため、拡散的好奇心は知的好奇心と共感的好奇心の基礎となっています。

ただ拡散的好奇心を発展させるためには学ぼうとする努力によって好奇心に方向性を持たせることが必要です。

それがなければ興味の対象がコロコロ替える飽き性になって、何の洞察も得られないまま時間と労力、お金の無駄遣いになってしまいます。

知識と理解を求める意欲「知的好奇心」

拡散的好奇心を努力によって意識的に方向付けた結果、知識と理解を求める意欲が内面から湧き上がってきたなら、それが「知的好奇心」と言われるものです。

知的好奇心によって創造力、独創性、問題解決などの才能が高まりイノベーションが生まれるきっかけを作り、自分に継続的な満足感や喜びが得られるようになります。

今あなたの身の回りを見渡してみてください。それら人間の社会にあるものは全てある人の知的好奇心によって生み出されたモノです。

あなたの好奇心が拡散的好奇心から知的好奇心へ替わったのなら、浪費するだけの消費者から何かを生み出す生産者に替わったことになります。

知的好奇心は印刷機の発明によって知識の共有が盛んになったことで世界的に知的好奇心が高まるきっかけとなり、今ではネットでいつでも手軽に知識を得られるようになりました。

しかし、現代ではネットで手軽に知識が得られることが逆に好奇心が育たない土壌を生み出している要因と言われているので、子育てや教育ではネットの扱いに気をつけないといけません。

他人の考えや感情が知りたい「共感的好奇心」

好奇心には、ある物事に対して知識や理解を深めたいという知的好奇心の他にも、他人の考えや感情を知りたい「共感的好奇心」があります。

他人への興味や関心は比較的に男性よりも女性の強く、女性は噂話や他人を詮索することが好きで、有名人のゴシップネタやドラマなどによって好奇心を満たそうとします。

しかし、噂話や詮索するといった他人の人生を表面的しか見ないのは拡散的好奇心であり、共感的好奇心とは違います。

分かりやすく説明すると相手が「どんな趣味嗜好をしているのか」「どんな仕事か」「好きなモノは何か」を知りたいといったことは拡散的好奇心です。

それに対して、その人は「なぜ好きなのか」「なぜこの仕事を選んだのか」「なぜこのような言動をするのか」といった、その人がこのような結論に至った理由を考えて理解するといったことが共感的好奇心です。

そのため、拡散的好奇心を共感的好奇心にする時も忍耐強く他人と向き合って、相手の立場を考えたり、相手の気持ちに寄り添うといった忍耐強い努力が必要です。

知的好奇心は共感的好奇心の影響を受ける

親は子供に対して何をどうして欲しいのか考えたり理解しようと共感的好奇心を発揮しますが、親の共感的好奇心の強さは子供の知的好奇心に影響します。

赤ちゃんは喃語を喋ったり、親の顔を見つめながら何かを指をさすことで、「あれは何か教えて欲しい」と親に訴えかけています。

親が赤ちゃんの求めているモノに気づいて答えるなどしてフィードバックを返すと赤ちゃんの好奇心は育っていきます。

しかし、親が赤ちゃんの訴えを無視してしまうと、好奇心は育つことなくしぼんでしまい、学ぶ機会を無くしてしまいます。

このような場面は、家庭や学校、職場など子供から大人まで人生の至る所で起きており、相手の知的好奇心が育つかどうかは指導者の共感的好奇心にかかっています。

そのため、自分の知的好奇心を育てたい時は、良い指導者のもとで学んだりや良い本で学ぶことが大事ですし、集団よりも個人レッスンで頻繁にフィードバックが得られることが大事です。

そして、良い指導者とは知的好奇心と共感的好奇心の両方のバランスが取れている人だと言えます。

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