自閉症・認知症も改善!幸せホルモン「オキシトシン」の7つの効果

2017-05-10オキシトシン

オキシトシンは、昔から女性の出産や子育てに関わるホルモンと知られていましたが、近年の研究が進んだことにより、驚くべき効果があることがわかっていきました。

今回は近年の研究でわかったオキシトシンの7つの効果についてまとめてみました。

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リラックス効果でストレス解消して幸福感を得る(信頼・愛情・安心感を強める)

最近、触れることで病気の症状を改善する「タッチケア」が医学的に注目されています。

特にスウェーデンにある世界最先端の医療現場であるカロリンスカ大学病院では、様々な病気の患者に「タッチケア」が行われています。

タッチケアはオキシトシンの分泌を促進させることで、ストレスホルモンの血中濃度を下げて患者にリラックス効果を与えて、様々な病気の症状を改善させるものです。

オキシトシンにリラックス効果があるのは、痛みやストレスを感じると情動を司る脳の扁桃体が興奮して、不安や恐怖などの感情を感じて体にも影響が及びます。

オキシトシンには、この扁桃体の興奮を静める効果があるため、体の痛みやストレスを解消してくれるので、リラックス効果が得られるます。

共感力と社会性が高める効果(認知症や自閉症の改善)

「目線を合わせない」「周囲に関心がないように見える」「相手の気持ちがわからない」「その場の空気が読めない」などの症状がある、自閉症やアスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラム障害(ASD)があります。

アスペルガー症候群や自閉症の原因や治療法は特定されていませんが、自閉症の患者がオキシトシンの点鼻薬スプレーを使用したことで、特徴的な反復行動が減少して共感性に改善が見られ、社会性を意識した行動が見られるようになりました。

この結果から、共感力と社会性を高める効果がオキシトシンにはあり、自閉症スペクトラム障害(ASD)の改善効果もあると分かりました。

また、認知症の進行が原因で攻撃的な言動や徘徊が増加していた女性に、手をさする「タッチケア」を毎日10分間を1週間続けたところ、乱暴な行動や徘徊がなくなったという事例があります。

このことから、オキシトシンの分泌が増加することで認知症の症状にも改善効果があることも分かりました。

オキシトシンの効果で成長ホルモンの分泌促進(美容・免疫力アップ・睡眠不足の解消)

オキシトシンのリラックス効果によってストレスを解消してくれるため、免疫力を高めたり、美容効果、睡眠の質の向上など、間接的に相乗効果が期待できます。

生まれたばかりのラットの赤ちゃんにオキシトシンを注射する実験をすると、通常のラットよりも、オキシトシンを注射したラットの方が成長が早くなりました。

また、妊娠中のメスのラットにオキシトシンを注射すると、通常よりも大きな赤ちゃんを産むことがわかっており、傷の治りも2倍も早くなる場合もありました。

この結果からオキシトシンは細胞分裂や細胞の成長に深く関わる物質であると予測できるとか。

おそらくオキシトシンのリラックス効果によってストレスが減少し成長ホルモンの分泌が増加したためだと考えられます。

成長ホルモンの増加によって子供の成長も早くなり、傷の治りも早くなり、美容効果、免疫力アップなどの相乗効果を得ることができるのでしょう。

(※ストレスが多い子供は成長ホルモンの分泌が減少するため、成長期の子供は成長ホルモンの分泌が減少することで、身長が伸びないなど身体の発達に悪影響が出ます。)

心臓機能を健康に保って高血圧の改善効果もある

恋愛、羞恥、恐怖心、怒りや悲しみといった感情を抱いてるとき「顔が赤くなる」「心臓がドキドキする」「頭に血がのぼる」「手が震える」など、感情を体の一部を使って表現します。

これは単なる例えではなく実際に感情を抱くことで人間の体に起きる変化です。

例えば、怒りを抱いている人間の体内では、実際に頭に血液が集中し、攻撃準備のために手にも血液が集中し、心拍数が上昇します。

そのため、日常的にイライラが多く怒りっぽい人は、心筋梗塞やくも膜下出血になるリスクが普通の人よりも高まります。

オキシトシンには、扁桃体の興奮を静めて不安や恐怖といった感情の高ぶりを解消して心穏やかにする効果があるため、オキシトシンには心臓病などのリスクも下げる効果があります。

実際に高血圧の人にマッサージを10分間、週に3回続けると血圧が平均で10ほど下がったという研究結果も多数あることから効果は証明されています。

子供の学習意欲と記憶力も向上する!!

ゴールドコースト観光局とクイーンズランド州政府観光局の日本事務所が、中学生の子供を持つ親1,000名を対象に「スキンシップと親子関係」に関する調査をしたところ、スキンシップが親子関係や人間形成に好影響することが分かりました。

具体的には、小学生の時に子供と良くスキンシップをとっていると、反抗期を迎える中学生での親子関係は72.3%が良好と回答し、逆にスキンシップを全くとらない人の場合は18.2%しか良好と回答しませんでした。

また、親子でスキンシップをとっている子供の方が成績が良いという結果も出ました。

これは、スキンシップによってオキシトシンが分泌が増加することで、親子関係が良好に保たれてストレス解消したため、学習意欲が改善したことや集中力や記憶力が活性化されたので成績が良くなったと考えられます。

(※脳部位の扁桃体は記憶力に関係しますがストレスの影響を受けやすいため、オキシトシンによってストレス解消されたことで学力にも良い影響が出る。)

また、アメリカの心理学会の調査では、子供は大人よりもストレスを感じやすく、大人よりも子供の方がストレスレベルが高いという結果が出ています。

子供が何かしらの強すぎるストレスを抱えている場合、脳の成長が悪くなり、集中力も落ちるため、学力は低下してしまいます。

子供の人格形成に好影響する

オキシトシンの研究が進んでいるスウェーデンの小学校や保育園では、「タッチケア」が指導されています。

これはタッチケアでオキシトシンの分泌を即すことで、学力向上だけでなく子供の問題行動や乱暴な行動が減少するため実施されています。

特に子供は自己中心性が強いため、オキシトシンの効果によって共感力を高めるとともに、何かしらのストレスを解消して子供に安心感を与えることができます。

また、子供が安心感を持っていると、積極的な行動を取れる子供の成長しますし、ストレス耐性がつくため多少のことでへこたれたり、諦めない人間となります。

 

そのため、子供とのスキンシップでオキシトシンの分泌を促進することは人格形成に良い効果があり、人間関係を大事にする子供に育ちます。

結果的に子供は人との関わりで得られる「愛情」「信頼」「絆」「安心感」などを感じられるため、幸せな人生を送れる可能性を高めることができます。

オキシトシンによる浮気防止の効果

ドイツの神経科学の専門家であるルネ・ハーレマン博士によると「オキシトシンは男女間の絆を深めて、浮気を防止する効果がある」と述べています。

恋愛や結婚生活など他人と深く付き合うためには、お互いが相手を信頼できることが最も重要だと思います。

自尊心が低く自分に自信が持てない人や他人を疑ってばかりの人は、自分や他人を信頼できないため、不安や喪失感が強く働いてしまい恋愛や人間関係から逃げてしまいます。

特に恋愛では男女間の意思疎通が上手くできないことが多々あり、男性は無口で話し上手ではないため、女性が不安を覚えることが多いかもしれません。

しかし、オキシトシンはそんな不安や恐怖を減少させて信頼や愛情を高める効果があるので、オキシトシンによって恋愛が上手くいき浮気も防止することができるのです。

(※特に女性はオキシトシンの影響が強いので、女性の浮気防止には効果的)

オキシトシンの分泌を促進させよう!

オキシトシンの驚くべき効果は理解できましたか?

オキシトシンはセロトニンと共に幸せホルモンとして知られているだけあって、素晴らしい効果が期待できます。

特に人間関係が苦手な人や恋愛下手な人は、オキシトシンの分泌を増加させることで、本来ある共感力を高めることができ、人間関係の苦手意識を克服できる可能性があります。

そこでオキシトシンの分泌を増加させる方法について次は紹介していこうと思います。

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