才能なくても成功する!成功者の共通点「GRIT(グリット)」とは

2018-04-13GRIT(やり抜く力)

近年の心理学の研究で明らかになったGRIT(グリット)は、分野に関係なく多くの成功者に共通する特徴として注目されています。

「自分に才能がない」「成功するには才能が必要だ」と考えて、好きなことにチャレンジすることを諦めていませんか?

もしも、そんな理由で新しい挑戦を断念しているのなら、GRIT(グリット)があなたの考え方を変えてくれます。

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GRIT(グリット)とは「やり抜く力」のこと

GRIT(グリット)とは、「情熱」と「粘り強さ」を合わせた成功を決める要素としてペンシルベニア大学の心理学教授のアンジェラ・リー・ダックワース(Angela Lee Duckworth)が提唱したものです。

ダックワースは、業界でトップクラスのビジネスパーソン、アーティスト、アスリート、ジャーナリスト、学者、医師、弁護士などインタビュー調査を行いました。

インタビューで多くの人が語ったのは、ずば抜けた才能に恵まれながらも、能力を十分に発揮しない内に、挫折したり、興味をなくして辞めてしまい、周囲を驚かせた人たちの話です。

一般的に「その分野の才能がなければ努力しても成功しないのでムダな努力だ」と考える人が多いです。

しかし、その分野の才能があっても粘り強く努力できない人は成功できないため、成功には努力は才能よりも大事です。

実際にダックスワースの研究では、どんな分野でも成功に極めて重要なのは、明確な目標へ集中することと、失敗しても挫けずに努力し続けることという結果がでました。

つまり、明確な目標へ集中させる「情熱」と挫けず努力できる「粘り強さ」を合わせた「GRIT(やり抜く力)」が強い人が、社会で偉大な成功を収めると分かりました。

GRIT(やり抜く力)は伸ばせる

GRIT(やり抜く力)が成功するためには欠かせない要素であることは分かりましたが、問題はGRIT(やり抜く力)が伸ばせるかどうかです。

ダックワース氏によるとGRIT(やり抜く力)は、人間のあらゆる特徴や才能と同じようにやり抜く力も遺伝的要因と経験的要因の両方の影響を受けているとか。

やり抜く力に関する遺伝子はまだ分かりませんが、自制心や忍耐力、情熱などが関係していることから、性格診断のビックファイブの誠実性と外向性は、やり抜く力に関係が深いことが分かります。

また、経験的要因では次の2つの特徴がやり抜く力にはあるようです。

  • やり抜く力は、育つ時代の文化的な影響を受ける。
  • やり抜く力は、年齢とともに強くなる。

つまり、遺伝的要因は変えられませんが、経験的要因によってやり抜く力を強くすることができるので、教育や子育て、本人の正しい努力の方法の実践でやり抜く力は伸ばせます。

GRIT(やり抜く力)を伸ばす方法

GRIT(やり抜く力)が強い人には、次の4つの特徴があり順番に強くなっていきます。

  1. 興味
  2. 練習
  3. 目的
  4. 希望

もし、あなたがGRIT(やり抜く力)を伸ばしたいと思うなら、この4つの要素について学んで深く理解する必要があります。

自分の好奇心を刺激するものは何か(興味)

人生で何か成し遂げるには、あなたの好奇心が刺激されて本当に好きなことでないといけません。

なぜなら、どんなことをするにしても楽しいことだけでなく逆境や失敗があり、本当に好きなことでないと辛く険しい道のりを進むことは難しいからです。

成功者の多くが自分の仕事がただ楽しいと思うのではなく、楽しいとは思えないことを我慢して努力しています。

つまり、GRIT(やり抜く力)を伸ばすには、まず好きなことを見つけることが大事で、そのために自分の感情を深く理解することや、新しいことに挑戦することが必要になります。

正しい努力をしないとムダな努力になる(練習)

世の中では努力して頑張っている人は多いですが、努力する大勢の人が成功できないのは、ただ単に努力した風に頑張っているからです。

つまり、どんな分野でも正しい努力の方法を学んで努力しないと、それはムダな努力になってしまうということです。

正しい努力の方法を知るには、その分野で成功した指導者に学ぶことが一番確実な方法です。

もし、指導者がいない分野の場合は、その分野での現成功者がなぜ成功しているのか分析するなどして、自分なりの努力の方法を模索する必要があります。

何のために頑張るのか(目的)

あなたは自分のことを熱しやすく冷めやすい人間だと思いますか?

せっかく興味が湧いて好きな物ができてもすぐに飽きてしまう人は、本当に好きでないか目的意識が欠けているからです。

人間は目的意識を感じていないと興味を一生持ち続けることは難しいため、個人的に楽しむだけでなく、他人のために役立つことだと思えることが絶対に必要です。

目的意識の芽生えは早い人もいますが、ほとんどが興味を持って努力し続けたのちに「人の役に立ちたい」と意識するようになります。

もう一度立ち上がる粘り強さ(希望)

新しいことにチャレンジしたり、誰も進まない道を歩こうとすれば、それだけ挫折や失敗を繰り返し経験します。

しかし、その挫折や失敗を乗り越えたとき、新しい知識や経験によってスキルが身につき人は成長することができ、やがて目的を達するでしょう。

そこで必要なのが、挫折や失敗をしても「もう一度立ち上がる粘り強さ」であり、その「困難に立ち向かう希望」が必要です。

まとめ

今回はペンシルベニア大学の心理学教授のアンジェラ・リー・ダックワース(Angela Lee Duckworth)が提唱した「GRIT(やり抜く力)」について紹介しました。

GRIT(やり抜く力)は、「情熱」と「粘り強さ」を合わせた偉大な成功者に共通する特徴です。

また、GRIT(やり抜く力)が強い人の特徴には、「興味」「練習」「目的」「希望」があり、GRIT(やり抜く力)を伸ばすためには、この4つの特徴を意識する必要があります。

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