内気で口下手・話下手!外向性が弱い内向的な人の特徴
内向的な人の一般的なイメージには「無口で物静か」「何を考えてるかわからないから不気味」「内気で引っ込み思案や臆病な性格」「口下手・話下手」など、悪いイメージがついて回ります。
しかし、これは外向性が強い人が感性の違いによって苦手なタイプの人間だと思い、悪いレッテルを貼っているにすぎません。
では外向性が弱い内向的な人には、どんな特徴があるの紹介します。
内向的な人はポジティブになりにくい
特性5因子の外向性とは、ポジティブ感情の反応性の個人差を表す因子で、外向性が弱い内向的な人は、ポジティブになりにくい人です。
そのため、ポジティブ感情の喜び、興奮、快感、熱中、欲望といったものを感じにくいのが外向性が弱い内向的な人の特徴です。
内向的な人はポジティブになりにくいので、次のような特徴があります。
外向的な人が好きなものに多大な価値を置かない
外向的な人たちは野心家なので、お金、名声、地位、権力、他人から注目されて影響力や知名度を持つことなど、社会的ステータスを得るこのに心血を注ぎます。
なぜなら社会的ステータスを得られれば、外向的な人の根本的な欲求である活発な活動、恋愛、セックスといったことも簡単に手に入れられるからです。
しかし、内向的な人はそもそもポジティブになりにくいので、活発な活動、社交、恋愛、セックスはもちろん、それらを手に入れるための社会的ステータスに多大な価値を置きません。
そのため、内向的な人は地味な生活になりがちで、外向的な人から見ると退屈でつまらない人だと思われてしまいます。
口下手・話下手でコミュニケーションが苦手
内向的な人は内気で、引っ込み思案で、口下手・話下手でコミュニケーションが苦手なイメージを持たれます。
これは世間では外向的な人の割合が多く、外向的な人の価値観が優位になりやすいため、内向的な人が共感できない場面が多く会話に参加できないためです。
なので内向的な人は無口、無表情が目立ち「内気で引っ込み思案」「何考えてるか分からないから不気味」「場の空気がシラけさせる」などと思われてしまいます。
また、内向的な人は外向的な人のように、社交を楽しむためにパーティや飲み会に参加しないや、活発に活動しないので単純に知らないことが多く、世間に疎いことも関係します。
内向的の人は知らないことが多く社交の機会が少ないので、会話で自分の考えをまとめるのに時間がかかったり、知識がなく必要な情報がないので上手く言語化できません。
そんな時に発言を求められてあたふたしてしまうので、内向的な人は周りからや自分自身も口下手、話下手でコミュニケーションが苦手だと思ってしまいます。
好きなことなら饒舌になる
内向的な人は、自分が好きでよく知っていることなら、考えがはっきりしているため饒舌となり、スラスラと会話することができます。
ただ内向的な人は、興味の幅が狭いことでその分野の知識を掘り下げていくため、専門家のような深い知識を持っています。
そのため、スラスラと言葉が出てきますが、深い知識レベルで会話ができる相手がおらず、好きなことを話せない可能性があります。
会話よりも文章で伝える方が得意
内向的な人は、好きなこと以外の会話をすることは苦手なので、表現力や伝える力という切り口なら言葉よりも文章で表現して伝えることは得意です。
これは文章で伝える方法をとった方が、自分の考えをまとめる時間がありますし、知らないことを調べる時間があるからです。
聞き役に徹して深い人間関係を築く
内向的な人は活動的でないので、相手を遊びに誘うなど自ら積極的にアプローチをしないため、出会いも友達の数も少ないです。
しかし、外向的な人よりも内向的な人の方が、打ち解けるまでに時間がかかりますが気心がしれて安心感がある親友が多いかもしれません。
なぜなら、外向的な人は自分だけがポジティブになって快感や興奮できればよく、社交では相手の話題がつまらなければ早く切り上げて、自分が話をして楽しもうとするので上辺だけの関係で終わります。
一方で内向的な人は社交に苦手意識があるうえ快感や興奮を求めていませんし、知らないことが多いため会話は聞き役に徹する傾向にあります。
聞き役になることで、相手は聞いてもらったことに満足しますし、相手のことを深く理解できるので、内向的な人は深い人間関係を築くことができます。
また、聞き役によって人間関係を深める内向的の人は、大人数のグループで行動するよりも、少人数で深い会話をすることを好む傾向にあるようです。
活動による強い刺激はストレスを感じて消耗する
外向性はポジティブ感情の反応性の個人差を表す因子でしたが、これにより外向的な人と内向的な人では刺激の好みも変わってきます。
外向的な人は、自分をドキドキしてハイになれる強い刺激を好み、社交や活発な活動などで活力を得ます。
しかし、内向的な人は強い刺激は快感や興奮、魅力や重要性を感じないため、強い刺激がストレスとなって消耗してしまうので、内向的な人は弱い刺激を好みます。
なので騒がしい場所で勉強や読書をしようとしても、刺激が邪魔で上手く集中できずに全く頭に入らないので、能率がかなり悪くなってしまいます。
「一人で静かな場所で活動」弱い刺激でエネルギー補給する
内向的な人とって外向的な人と同じように、社交や活発に活動して遊び回るといったことするのは、刺激が強すぎるので激しくエネルギーを消耗します。
そのため、せっかくの休みでも外出をあまりせずに一人で家の中で過ごすというような何もしない休みを選ぶ傾向にあります。
これは内向的な人にとって一人で静かな場所で読書したり、穏やかな音楽を聞いて楽しむといった刺激が弱い活動をしている方が、心が休まりエネルギー補給もできるからです。
ステータスより好きなことの価値が高い
これまでの説明の通り内向的な人にとって社会的ステータスや社交、活発な活動などは、あまり価値をもちません。
その代わりに自分が好きなもの、自分の関心ごとに大きな価値を見出すので、数少ないお金の使い道は好きな趣味に集中します。
なので、普段は家に引きこもりガチでも、好きなことに関しては家か出て遠出するような活発に活動したり、苦手な会話も饒舌になります。
試しに内向的な人が好きなことについて詳しく質問してみてください。目がキラキラして普段とは違う一面が見られるかもしれません。
興味の幅が狭く専門家(スペシャリスト)に向く
内向的な人は、自分の関心ごとを重要視しているので、外部の価値観に引きずられることがあまりありません。
そのため、より多くの時間と労力を自分のひとりの世界に集中する傾向にあるため、好きな分野の専門的な深い知識が身につきやすく専門家(スペシャリスト)に向いています。
単独行動による集中力で大成功する
内向的な人は単独で行動する事が多いのですが、これは単独行動が自分のやりたい事を追究するため都合が良いからです。
なので敢えてそうした振る舞いをする事で大成功を収めた人もおり、次の人たちは内向的な性格だからこそ成功したと言われています。
- アイザック・ニュートン(重力理論)
- アルベルト・アインシュタイン(相対性理論)
- ラリー・ペイジ(Google)
- ビル・ゲイツ(Microsoft)
- エイブラハム・リンカーン(第16代アメリカ大統領)
- マハトマ・ガンジー(インド独立の父)
- ウォーレン・バフェット(世界一の投資家)
- スティーブン・スピルバーグ(映画監督)
現在のパソコンを作ったアップル創業者のスティーブン・ウォズニアックも内向的な人であり、自伝で以下のように語っています。
これまで会った発明家やエンジニアの大半は僕と似ているー内気で自分の世界で生きている。彼らはアーティストに近い。実際、彼らのなかでもとくにすぐれた人たちはアーティストそのものだ。
そして、アーティストは単独で働くのが一番いい。ひとりならば、マーケティング委員会だのなんだのに意見を挟まれることなく、自分の発明品の設計をコントロールできる。
本当に革新的なものが委員会によって発明されるなんて、僕は信じていない。もしきみが、発明家とアーティストの要素を持った類い稀なるエンジニアならば、僕はきみに実行するのが難しい助言をしようーひとりで働け。
独力で作業してこそ、革新的な品物を生みだすことができる。委員会もチームも関係なく。
内省で新しい幸福を見出す
外向的な人は、ポジティブになりやすいがためにテンションが直ぐに上がりやすいため、ものごとを冷静に見ることができず表面的なものしか認識しません。
しかし、そうではない内向的な人は、ものごとを冷静に見ることができるため、よく観察し、出来事について深く考え理解しようとします。
また、社交よりも一人で好きなことに没頭している時間が多いため、自分自身と向き合い精神面について考えたり、好きなことや体験した出来事について考えます。
この内向的な人の内省によって、さらに深い専門的な知識を学んだり、お金や地位、名誉などにとらわれない新しい幸福を見出せるようになります。
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