社会的な成功に重要な知能「EQ(心の知能指数)」とは

2018-04-03感情心理学,EQ(心の知能指数)

人間は社会的な生き物なので、成功や幸せを手に入れたいなら人間社会で上手く立ち回らないといけません。

EQ(心の知能指数)は、人間関係を上手く処理して社会で成功と幸せを得るために重要な知能です。

もしも、あなたが社会や人間関係で息苦しさを感じているのなら、EQを高めることで解決することができます。

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EQ(心の知能指数)とは

心の知能指数(EQ:Emotional Intelligence Quotient)は、心の知能(EI:Emotional Intelligence)を測定する指標です。

心の知能とは、自己や他者の感情を理解することや自分の感情をコントロールする能力を指します。

EQ(心の知能指数)が研究された経緯は、従来から知性の尺度であるIQ(知能指数)だけで人の知能を判断するのは不適切だと多くの心理学者が考えたからで、その先駆けが心理学者のハワード・ガードナーです。

ガードナーは、人生で有用な知性は広範多岐にわたるもので、ある種の画一的な知性(IQ)に恵まれなければ人生で成功できないと考えるの間違いだと主張したことで、IQ以外の知性に注目が集まりました。

そして、EQを一気に有名にしたのがニューヨーク・タイムズの記者で心理学者のダニエル・ゴールマン著書の「EQ(こころの知能指数)」で、この本で多くの人がEQについて知るようになりました。

EQ(心の知能指数)の構成要素

EQで構成要素には大きく4つあります。

それは自分自身に関係する「自己認識」や「自己管理」と、人間関係に関係する「社会認識」や「人間関係の管理」です。

自分を理解する「自己認識」

EQでの大切な基本は自分自身を深く理解することで、とりわけ自分の感情を認識する能力は一番大切です。

自分の感情を常にモニタリングできることは、自分が何にどう感じているか把握することができ、自分を理解するうえで絶対に必要です。

なので自分の感情に敏感な人は、自分の気持ちがよくわかっているため、進学や就職、結婚など、どんな時でも自分の気持ちにしたがった選択を迷わず行えます。

また、感情以外にも正しく自分を評価したり、自分に自信があることが自己認識には大事な要素です。

次の3つはEQの自己認識をさらに細分化した要素になります。

  • 感情の自己認識
  • 正確な自己評価
  • 自信

自分をコントロールする「自己管理」

自動車のアクセルを踏むとガソリンを消費して車は前進を始めます。

しかし、もし車にハンドルやブレーキがないなら、車は暴走して交通事故を起こしてしまい自分や周囲に大きな被害を与えます。

感情は人間にとってのアクセルやガソリンであり、感情は行動を起こす原動力となりますが、暴走した感情は自分や他人を傷つけます。

そのため、感情は適切にコントロールしないといけませんし、上手くコントロールして動機付けすれば大きな力となります。

次の6つの要素はEQの自己管理をさらに細分化したものです。

  • 感情のコントロール
  • 透明性
  • 順応性
  • 達成意欲
  • イニシアチブ
  • 楽観

他人を理解し良好な人間関係を築く「社会認識」

他人を理解するためには、相手のニーズに敏感に反応して素早く対処することが大事です。

そのため、個人や集団が発する感情の信号を感じ取る「共感」や、相手の話を聞き、その視点を理解する「メンタライジング」は「社会認識」で重要な要素です。

また、社会的に人間を支配している価値観やルールや社会的な力関係を読み取る「組織感覚力」も共感では認識できないニーズに対処できます。

そして、個人や集団のニーズを読み取るだけでは不十分で、そのニーズを満たすことによって良好な人間関係を築き保つことに繋がります。

そのため、読み取ったニーズをもとに他人に「奉仕」をすることで、あなたは集団で必要とされ、愛される人間になることができます。

次の3つの要素はEQの社会認識を細分化したものです。

  • 共感
  • 組織感覚力
  • 奉仕

集団を正しい方向へ導く「人間関係の管理」

EQ(心の知能指数)での最終的な目標は、あなたが社会で影響力を発揮することができる人間になることです。

具体的に影響力とは、大勢から人気を得たり、他人の能力を育てる育成力、チームワークや協調関係を築く、リーダーシップを発揮、交渉や説得でWIN-WIN関係を築くことです。

このような方法で人間関係を上手く管理することで、個人では実現できない多くのことを集団の力によって実現させることができます。

次の6つの要素はEQの人間関係の管理を細分化したものです。

  • 鼓舞奮闘
  • 影響力
  • 育成力
  • 変革促進
  • 紛争処理
  • チームワークと協調

まとめ

人生で有用な知性はIQ(知能指数)だけでないEQ(心の知能指数)も重要な要素です。

そんなEQを構成する要素には次の4つがありました。

  • 自己認識
  • 自己管理
  • 社会認識
  • 人間関係の管理

もし、あなたが社会的に成功したいならEQ(心の知能指数)の構成する4つの要素を高める必要があります。

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