何度も繰り返して不幸になる!氷山思考で起きる4つの問題

2020-08-31ポジティブ心理学

氷山思考とは私たちの根底に凝り固まった思考のことです。

この氷山思考が原因で、自分の人生に問題が生じることがあります。

今回は、その氷山思考で引き起こされる4つ問題について紹介します。

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氷山思考の4つの問題

氷山思考では4つの問題が生じる可能性があり、私たちのレジリエンスを徐々に蝕んでしまいます。

その4つの問題とは次の通りです。

  1. 氷山思考は、予期しないときに作動することがあり、それが感情と反応の不調和につながる。
  2. 氷山思考が作動すると、それほど極端ではないかもしれないが、状況に不適切な感情と行動が引き起こされることがある。
  3. 矛盾した氷山思考は、意思決定に困難をきたすことがある。
  4. 氷山思考が非常に硬直したものである場合、同じ感情パターンに何度も繰り返し陥ることがある。

では、この4つの問題がどういうものか見ていきましょう。

氷山思考の問題1と2はB-Cのつながりを断絶させる

ABC分析において、Aは逆境、Bはティッカーテープ思考(言葉にならない思考)、Cは結果(感情や行動)でした。

【ABC分析についてはこちら】レジリエンスを高めるスキル「自分をABC分析する」 – ポジティブ心理学テクニック

氷山思考では、このB-Cのつながりを断絶を引き起こすという問題が生じます。(問題1と2について)

つまり、氷山思考によって、理由がわからずにイライラしたり、落ち込んだりするということです。

例えば、氷山思考には達成、受容、コントロールの3つのタイプがあります。

もしあなたが達成指向を持つ人なら、失敗という逆境Aが起きたときに、結果Cという苛立ちや落ち込みを感じてしまい、冷静に思考できない状態となり、問題解決を難しくさせています。

このように氷山思考という根本的な原因によってB-Cのつながりを断裂され、「感情と反応の不調和」や「状況に不適切な感情と行動」といった問題が生じます。

問題3 矛盾した氷山思考が意思決定を困難にする

問題1と問題2は1つの氷山思考が引き起こす問題でしたが、問題3は複数の氷山思考が衝突することが原因となります。

例えば、氷山思考の達成指向と氷山指向の受容指向が衝突して意思決定麻痺を起こす場合、「仕事vs家庭」というテーマで起きやすいです。

もしあなたが仕事で成功したいと思う一方で、家庭では良き夫や良き妻、良きお父さんや良きお母さんでいたいと思っていたとします。

すると、あなたが仕事での成功を優先すれば、あなたのパートナーや子供たちが犠牲となり、逆に家庭を優先すれば、あなたの仕事での成功は難しくなる可能性があります。

このように矛盾した氷山指向によって意思決定が困難となる問題が生じます。

問題4 同じ感情パターンを何度も繰り返す

健康的なレジリエントな人は、怒り、悲しみ、孤独、幸福、罪悪感、自尊心、困惑、喜び、嫉妬、興奮といったものを、適切なときに適切な程度で感じます。

しかし、レジリエントでない人は、ある1つの感情に縛られる傾向にあります。

これは氷山思考が同じ感情を何度も繰り返し経験させることで、そんな感情を必要としない状況でも同じ特定の感情を過剰な経験として引き起こし、その他の感情をあまり引き起こさないためです。

例えば、あなたが氷山思考の達成指向を持つ人で、成功と失敗にこだわる人だとします。

すると自分自身もそうですが、他人の小さなミスに対してイライラしたり、批判したりします。

これにより「他人は信用できない」と思い込んでしまうと、他人がやることなすことが気に入らないと感じて怒りや嫌悪感といった感情を繰り返してしまいます。

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