ASD、ADHD、PDD、LDなどに共通する発達障害の原因

2018-09-29教育・習い事, 発達障害

発達障害にはASD、ADHD、PDD、LDなど種類・診断名がありますが、実は発達障害には共通の原因があります。

また一般的に心理学で発達障害は遺伝が原因ですが、脳科学的には非科学的な幼児教育やスマホやタブレット、テレビといったデジタル機器など、環境によって発達障害的な症状を作る原因もあると指摘されているのでチェックしてみてください。

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発達障害は遺伝性が高い

一般的に「大人の発達障害」という言葉が使われており、発達障害が何らかの後天的な理由によって成人になって発症する障害のような印象を与えています。

また、自閉症者は高い知能を持っているにも関わらず言葉を発しないため、厳しい家庭環境によるしつけや愛情不足が問題ではないかと考えられていました。

しかし、これらは間違いで発達障害は生まれつきのもので、大人になっても発達障害は発症しませんし、明らかに発達障害は遺伝的要因が大きいことが分かっています。

その証拠にASDは家庭内での出現率が高く、近親者にASDがいる人の場合は診断基準を満たさなくてもコミュニケーションや対人関係に何らかの問題を抱えています。

さらに双生児研究では一卵性双生児の一致率は88%、二卵性双生児の一致率は32%との報告があり、明らかに遺伝性が高いことが分かります。

ADHDにおいても子供などの第1度親族での罹患率が高く遺伝しやすい傾向にあり、パーソナリティ心理学のビック・ファイブにおいての極端に誠実性が弱い性格の人は、ADHDの可能性が高いことでも知られています。

人間性知能HQが低い(脳機能障害が原因)

発達障害には、ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、PDD(広汎性発達障害)、LD(学習障害)などの種類があります。

これらの発達障害は脳科学的には、脳の機能障害という観点から見られており、全ての発達障害には人間性知能HQの低下が見られれるという共通点があります。

人間性知能HQとは、脳のコントロールセンターである前頭前野の機能の総称で、ヒトをヒトたらしめる意識や知性、知能、感情制御、社会性などに中心的な役割を演じています。

つまり、発達障害は人間性知能HQの低下することで、様々な脳機能を上手くコントロールすることができなくなっている状態だということです。

そして、脳科学的に発達障害は脳機能障害と見ているので、脳が未熟で未分化である幼い頃なら人間性知能HQを高めることで発達障害を改善させることができます。

具体的には8歳以降は難しいですが8歳以下なら間に合い、もっとも適している年齢は4〜6歳頃です。(自閉症スペクトラム障害の場合は4歳未満から改善した方が良い。)

【ADHDのやる気(無気力)はドーパミン不足も影響】ドーパミン不足が関係する病気 | ADHD、パーキンソン病

幼児教育やデジタル機器(環境要因)

発達障害は遺伝的要因が大きいと説明しましたが、「デジタル機器による過刺激」「早期英語教育」「非科学的な幼児教育」「フラッシュカード」なども発達障害的な症状を作る環境要因となっています。

デジタル機器による過刺激

近年はIT技術の進歩によって身近にデジタル機器がある環境が整っており、子供がスマホやタブレット、テレビゲーム、テレビ視聴などに触れる機会が多くなりました。

しかし、これらのデジタル機器は6歳ぐらいまでの幼児にとって過刺激を与えて脳の発達にとって相当な悪影響があり、発達障害的な症状を作る環境要因となっています。(知育系のDVDなどもアウト)

具体的にはスマホやタブレットで遊んでいる子供は、外から見ると集中しているように見えるのですが、実際はデジタル機器の過刺激に無意識に応じているだけで、内容を学習するために熱中している訳ではありません。

このような過刺激に無意識に反応する状態が続くと、親や友人などの言葉や顔の表情、通常の動きに注意が向かなくなりますし、言葉が遅れて表情が乏しく、社会関係など意味のある情報にも注意しなくなります。

また、テレビの視聴は受け身でスマホやタブレットのように自分で過刺激を作り出さないだけまだマシですが、長時間のテレビ視聴は発達障害的な症状のリスク要因となり、欧米と日本の小児科医の学会では「テレビは見ないか、見ても2時間未満にすべき」と提言されています。

早期英語教育(バイリンガル教育)

英語を話せれば将来的に子供の可能性が広がるため早期英語教育をする親御さんがいますが、3歳未満の早期英語教育は脳科学的にデメリットだらけで発達障害的な症状を作る原因です。

具体的には、早期英語教育で日本語と英語のバイリンガル教育をするとき、片方の親が英語を話していたり、英語圏の海外での生活といった環境に適応せざるを得ない場合は、バイリンガル教育は推奨されています。

問題は環境で必要でなく毎日1時間や週に2時間といった中途半端な早期英語教育をしている場合で、日本語と英語は文法が違うので中途半端に英語を聞くと脳が混乱して子供の言語発達に悪影響が出ます。

また、早期英語教育ではDVDなどを使うことがありますが、これもデジタル機器の過刺激と同じで脳の発達に悪く、0歳から英語のDVDを聞かせることは脳学的にかなりヤバいことです。

非科学的な幼児教育

脳科学者の澤口俊之先生曰く、海外はともかく日本では科学的に実証された幼児教育はごく限れており、「◯◯は子どもの能力を伸ばす」といった人や団体のほとんどが非科学的な幼児教育を行っていると指摘しています。

例えば、「◯◯は子どもの能力を伸ばす」ことを証明するために、影響を定量的に調査・統計的に解析したり、実験群と比較群にグループ分けして比較調査したりして、全員に効果があることを示す必要があります。

しかし、ほとんどの幼児教育はそんなことはされておらず、「これのおかげで成績が上がった」「成功したのはこれのおかげ」と事例報告や意味のないデータで宣伝しているとか。

なので幼児教育はしない方が無難ですが、もし子供に幼児教育をしたいのなら、その幼児教育に科学的エビデンス(証拠)が存在して実証されているか調べることが先決です。

逆にこんな防衛をしないと教育ビジネスで金儲けを企む連中に騙され、子供に一生続きかねない脳のダメージを残すことになります。

フラッシュカード

非科学的な幼児教育法は危険と書きましたが、その典型が「フラッシュカード法」で発達障害的な症状のリスク要因です。

(※フラッシュカード法とは、次々に絵が描かれたカードを見せて答えさせる幼児教育法)

フラッシュカード法には科学的根拠(論文)はまったくなく、実際に澤口先生が調査したところ次のような悪影響があることが分かりました。

  • フラッシュカードが得意な幼児ほど、自己制御力が低く衝動性・多動性の程度が有意に高い。(ADHD傾向が高い)
  • フラッシュカードが得意な幼児ほど、ToM(心の理論)をもたない傾向が有意にある。(ASD傾向が高い)

また、フラッシュカードをしている園としていない園のデータを調査すると、フラッシュカードをすること自体が脳機能の発達にマイナスで、知能指数IQを下げる可能性もあるとか。

なので、以上の調査結果からフラッシュカードは有害であり、フラッシュカードを実施している園や幼児教育は避けることが先決です。

幼児の発達障害の理解を深めよう!

幼児の発達障害についての詳細は、ホンマでっか!?TVでお馴染みの澤口俊之が所長の「人間性脳科学研究所」に相談してみましょう。

また、澤口俊之先生の書籍に詳しい内容があるので、発達障害の理解を深めましょう。

【子供の発達障害の予防と改善】出産前後に家庭でできる子供の発達障害の予防と改善させる育児法

【発達障害一覧】発達障害とは? 原因、診断名、症状や特徴、予防や治療法について

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