ドーパミン不足が関係する病気 | ADHD、パーキンソン病

2018-11-29ドーパミン,健康,メンタルヘルス

人間のやる気、学習、行動に関係するドーパミンですが、ドーパミンが不足し続けた場合にどんな病気が待ち受けているのでしょうか?

今回はドーパミン不足が関係する病気であるパーキンソン病、ADHD、うつ病(抑うつ症状)について紹介していいきます。

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手足の震えなどの運動機能の障害「パーキンソン病」

パーキンソン病(Parkinson’s disease)は、1817年にイギリスのジェームズ・パーキンソンによって初めて報告されました。

主に40歳以降から発症して特に50〜65歳以上の割合が多いので、高齢になるほど発症する確率が高まると言われ、高齢化社会が進むほど患者数も増加します。

主にパーキンソン病の症状には「振戦」「固縮」「無動」「バランスが悪くなる」という4つの運動機能障害が現れるもので、例えば次のようなものです。

  • 手足が震える。
  • 筋肉のこわがり。
  • 動きが乏しくなる。
  • バランスが悪く転びやすい。
  • 無表情。
  • 低い声。
  • 言葉が不明瞭。
  • 字が上手く書けない。
  • 細やかな運動の調節ができない。
  • 動きが小さい。

このようなパーキンソン病の運動症状は、中脳の黒質緻密部のドーパミン・ニューロンが激減することで、体のバランスや運動を調節する大脳基底核にドーパミンが送られなくなることが原因です。

多くの研究から10歳年をとるごとに平均で10%のドーパミン・ニューロンが死んでしまうことがわかっているため、年を重ねると誰でもパーキンソン病になる可能性があります。

そのため、パーキンソン病を発症する確率を下げるには、日常的にドーパミンの分泌量を増やして、ドーパミン・ニューロンのつながりを強化することが大事です。

注意散漫で集中できない発達障害「注意欠如・多動性障害(ADHD)」

注意欠如・多動性障害(ADHD:Attention-deficit hyperactivity disorder)とは、生まれつき脳機能障害によって、「不注意」「多動性」「衝動性」という3つの症状が特徴的な発達障害です。

ADHDは親から子へ遺伝する可能性が高く、その症状から仕事や勉強、人間関係に悪影響を及ぼしてしまいます。

具体的なADHDの症状は次の通りです。

  • 生活リズムが不規則になる。
  • 興味があることに過剰に集中する。
  • 注意散漫で集中できない。
  • 話しかけられても聞いていないように見える。
  • 外部からの刺激により注意がそれる。
  • 手足をモジモジ、キョロキョロする。
  • じっとしていられない。
  • 場所を考えず怒ったり暴力的になる。
  • 順番待ちが苦手で、割り込んだりする。

このようなADHDの不注意や多動性、衝動性の症状の原因は、前頭前野の働きに偏りがあることや、神経伝達物質のノルアドレナリンとドーパミンが不足してることが分かっています。

そのため、ADHDの治療には前頭前野で中心的に働くワーキングメモリの機能を高めます。

そして、精神刺激薬であるメチルフェニデート(リタリン)やメチルフェニデート徐放剤(コンサータ)という薬で、ノルアドレナリンとドーパミン量を増やして症状を抑えます。

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