知的好奇心や共感的好奇心が強い人とは? 好奇心旺盛な人の特徴
あなたは好奇心旺盛な人にどんなイメージがあり、どのような特徴があると思いますか?
なぜ子育てや教育で好奇心が重要視されているのか、特に知的好奇心や共感的好奇心が強い好奇心旺盛な人の特徴を知ることで、その疑問が解消されます。
調べる癖があり、あらゆるジャンルの知識を持つ
好奇心旺盛な人は好奇心が刺激されやすいためか、まだ知らないあらゆるものに興味と関心を持ちやすく、学習意欲も高いのが特徴的です。
そのため、好奇心が刺激されるものをより詳しく知るために、詳しい人に質問したり、自分で調べたりする癖があり、あらゆるジャンルの知識を深く知っています。
米国アップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズは好奇心旺盛な人の典型例であり、自分が実現したいビジョンと好奇心があったからこそ独創的な発明をし続けることができました。
例えばジョブズはバウハウス、ビート・ジェネレーション、東洋哲学、ビジネスの仕組み、ボブ・ディランの歌詞、消火器の仕組み、カリグラフィーなど多種多様な分野に興味がありました。
ジョブズを知る大学教師は曰く「彼は探究心がずば抜けて強かった。一般的に受け入れられている常識であっても無批判に受け入れようとせず、自分で何でも調べたがりました。」だそうです。
飽き性だと思われがち
好奇心旺盛な人は色んなことに興味があるため、周囲からは移り気で一つのことをじっくり出来ない飽き性だと思われてしまいがちで、本人も自分は飽き性だと思っている人もいます。
周囲から飽き性だと思われて心象を悪くもたれることもありますが、本人は他人の心象を気にしませんし、好奇心旺盛で飽き性というのは色んな知識を得るため別に悪いことではありません。
また、好奇心旺盛な人はIQが高い傾向にあるので、単に普通の人よりも学習効率が良く、単位時間当たりの学習量も多くなるため、知りたいことを理解することが早いので、次の興味に移っているだけかもしれません。
そのため、普通の人から見ると「また違う別のことをして飽きっぽい人だ」と安直な見方をされがちです。
単に面白みに欠けて飽きていることも多々あるかもしれませんが。
努力家で頭が良い
当人は努力家ではなく好きなことに没頭しているだけだと思うかもしれませんが、はたから見ると好奇心旺盛な人を努力家で頭が良い人です。
なぜなら、あらゆるジャンルの知識を学んで記憶するには努力が必要だからです。
記憶の研究では、ネット検索など簡単に手に入る知識はあまり記憶に定着しませんが、読書や試行錯誤などある程度のストレスがかかる学び方をすると記憶に定着しやすくなります。
また読書すれば、知りたいことに関する背景知識も学べるため、さらに知識が広がり、されに好奇心を生み出します。
そして、好奇心旺盛な人は学んだ知識を他の知識と関連させたり、湧いてきた疑問について考えたり、常に興味の対象について考えているため、記憶力や思考力、想像力、推理力など高まり頭が良くなります。
独創的なアイデアがある
好奇心旺盛な人は他の人が思いもしない独創的な発想をして、良くも悪くも周囲を驚かせることができます。
独創的なアイデアは、単に大量の知識を記憶するクイズが得意な人のように、多くの雑学を知っていれば生まれるものではありません。
独創性を発揮するには、収集した情報を検証する必要があり、知識同士を関連したり、新しいパターンを試したりと探求する努力が必要です。
細かいところに目が届く
「神は細部に宿る(魂は細部に宿る)」という言葉は、20世紀を代表するドイツのモダニズム建築家のミース・ファンデル・ローエが標語を使用して有名になりました。
何でも小さいものの積み重ねによって成り立っており、小さい失敗が重なれば大きな失敗につながり、小さな成功が重なれば大きな成功につながります。
スティーブ・ジョブズも神は細部に宿るという言葉通りに実践しており、大きなビジョンを持ちながらもディテールにもかなりこだわっていました。
これは好奇心旺盛な人すべてに当てはまる特徴ではないかもしれませんが、目的を持って努力を続けた人は、技術が高くや知識も深くなるため、より細かいところに目が届くようになります。
新しい変化や多様性を好み差別しない
好奇心旺盛な人は自分が惹かれている分野を研究することが好きなので、それを邪魔する伝統的で画一的な組織や習慣、ルールを嫌う傾向にあります。
例えば、「みんながやっているから自分もやらなければいけない」「周りに合わせないといけない」というようなものは、自分のやりたいことの障害としか思いません。
また、繰り返される習慣はパターンが決まっているため、好奇心旺盛な人の好奇心を刺激してくれないため、意味がないものに感じてしまいます。
逆を言えば、革新的で新しい変化や世間的に嫌われるような変わり者や変なものは、自分の好奇心を刺激してくれるものなので大好きです。
つまり、好奇心旺盛な人は新しい変化や多様性を好む傾向が強いため、差別することもありません。
非常識で変わり者、他人に振り回されない自由人
好奇心旺盛な人は、普通や慣習、常識、ルールといったことは自分の好奇心を縛るものなので、基本的に嫌いだったり、無関心だったり、意味がないものだと思っていたりします。
そして、自分を縛るものをあまり意識しないため、何よりも自分の好奇心を優先することがあるため、非常識な言動を行うことがあります。
そのため、好奇心旺盛な人の変な言動を目の当たりにした周囲の人は、非常識、変わり者、反社会的人間、自由人など、悪い印象を持ってしまいます。
コミュニケーションが上手でモテる
コミュニケーションが上手い下手を決める要素は、「興味や関心がどの方向にあるか」ということです。
コミュニケーションが下手な人は、興味や関心を自分に向けており、自分が好きなことや得意なことについて延々と会話を続けます。
相手が自分と同じものを好きで会話を楽しめるのならいいでしょうが、そうでないなら相手との距離が開いてしまいます。
一方でコミュニケーションが上手い人は、自分よりも相手の好きなことや得意なことなどに興味や関心があり、聞き上手な人です。
共感的好奇心が強い人は相手に対する自分の興味が強いので、まず初対面では相手の好き嫌い、趣味など色んなことを尋ねるなどして、会話をスムーズに運びます。
そして、好奇心旺盛なのであらゆるジャンルの知識があるため、相手の知識レベルに合わせた会話を楽しめますし、会話の内容から派生する関連知識を話すことで会話を広げることもできます。
このように好奇心旺盛な人は知識が豊富でコミュニケーション上手なので、好奇心がない人よりもモテる要素が満載です。
経験への開放性が強い性格
好奇心の強さは環境と教育の影響を強く受けますが、親からの遺伝的な側面から見ると好奇心旺盛な人は、パーソナリティ特性の経験への開放性が高い可能性があります。
経験への開放性とは、あらゆる種類の文化的、芸術的活動にどれほど関わっているかを強く予測することができる性格特性です。
例えば、一方では読書にも画廊にも劇場にも音楽にも文化的余暇に熱心な人がいますが、他方ではどれにもたいした興味がない人がおり、これにより好奇心の強さがわかります。
また、幻覚や幻聴、霊的な異常体験といった統合失調症といった精神病との関連性が強く、そこから新しい着想を得る人もいます。
ただし異常体験や精神疾患が高確率で見られるのは、創造的活動をメインとする芸術的分野に限られ、科学や工学、数学などのテクノロジーに傾倒する人には見られないようです。
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