ペット好きは健康的!犬猫を飼うことのオキシトシン効果
犬や猫などのかわいいペットと一緒にいると、ストレスで荒んだ心もその愛くるしさに癒されて、リラックスしますよね。
そして、人間とは違う生き物なのに、どこか絆や信頼関係を感じますが、これはオキシトシンの働きです。
本記事では、私たちがペットと触れ合うことで得られるオキシトシンの効果を紹介します。
すべての哺乳類が持つオキシトシンでペットと繋がる
オキシトシンは進化上は非常に古い物質で、すべての哺乳類が持つ化学的に同一の小さなタンパク質です。
オキシトシンが作られる場所は、脳の視床下部の中にある視索上核と室傍核と呼ばれる部分で産生されます。
この視床下部は脳の古い部分にあたり、すべての哺乳類とさらに古い動物種に存在します。
なので犬や猫、ウサギ、ブタ、牛、馬などのペットや家畜に愛着を感じ、信頼や友人関係を感じるのは、オキシトシンが人と動物が繋がっているからです。
オキシトシンで繋がる人間とペット犬
ペットの中でも犬は人間と長い付き合いがあります。古くはオオカミから人間が好むように交配され、より人間が犬に親しみを感じやすくなりました。
これは交配が進むにつれて、犬のオキシトシンシステムは高まるにつれて、人になつき、人に優しくなったからです。
なので、人間にとっても、飼っている犬にとっても良いオキシトシン効果があります。
ペットで犬を飼う人は健康
一般的にペットを飼っていない人よりも犬を飼っている人の方が、健康的であることがわかっています。
犬を飼っているとさまざまな種類のストレスから守られます。
心臓発作が起きた場合は、犬を飼っていない人に比べて、飼っている人の方が、病気の後遺症がなく回復し、血圧も低くなります。
さらに積極的に運動習慣を持つ人よりも犬を飼っている人の方が、ストレスレベルも特定の心臓疾患にかかるリスクが低くなります。
また、子供の頃に犬を飼ったことのある人は、大人になってもその恩恵を受けており、健康や他人とうまくコミュニケーションができる能力に対する有益な効果があります。
ペットの犬も人間といれば健康
寄り添いによって得られるオキシトシンの効果は、人間だけではなく犬などの動物にとっても、よい気持ちになります。
実際にはペットの犬だけでなく家畜の牛も、自分たちが恐れを感じない人間に撫でられたりすると心穏やかになることがわかっています。
犬や牛の反応は人間と同じで、心拍数と血圧が低下してストレスホルモンのコルチゾールのレベルが低下します。
そして、犬の場合はオキシトシンのレベルも上昇します。
ペットに猫を飼うと犬と同じオキシトシン効果がある
猫もメジャーなペットで、「犬派か猫派か」と語るぐらい人間にとって親しみのあるペットです。
ただペットで猫を飼うことのオキシトシンの効果は、犬の飼い主ほど研究されていないのであまりわかっていますせん。
しかし、ペットで猫を飼うことは犬と同じように癒しになるため、犬と同じオキシトシン効果があることはわかっています。
アメリカのミネソタ大学が10年に渡って約4000人を追跡調査の結果によると、猫の飼い主はそうでない人に比べて心臓発作のリスクが30%少なくなることがわかりました。
心臓発作ではストレスや不安が関係していると言われますが、犬と同じように猫と触れ合うとリラックスできることから、ストレスが軽減されたと推察できます。
他の動物種でもオキシトシンは働く?
ペットとして飼う犬や猫以外の動物種では、オキシトシンは働くのでしょうか?
ヨーロッパの多くの地域では、疲れて落ち込んで不安がっている人たちが農家の家畜と一緒に過ごすことがよくあるそうです。
精神的に病んでいる人が、農場で動物と一緒に週に何回か過ごすと気持ちがよくなることが明らかになっています。
家畜の牛は搾乳されたり、出産すると自然にオキシトシンのレベルが高くなります。
これのおかげかコリック発作を起こした赤ちゃんを、牛舎で穏やかな牛のところに連れていくと痛みが止まり、赤ちゃんも穏やかになるといった、牛が人間の心を穏やかにする経験談が多いようです。
他にも人間の子供がオオカミ、ヒョウ、サル、ダチョウ、ヤギなどの野生動物に育てられたという実話があります。
この実話でもオキシトシンの働きで、動物と人間との絆や信頼関係が生まれた結果なのかもしれません。
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