興味や関心があり好奇心を刺激される目標設定が良い理由
「何か目標を持ちなさい」「何か目指して頑張りなさい」と言われて、「目標がない」「目標が見つからない」と悩み、仕事や勉強のモチベーションが保てない人がいます。
モチベーションが保てないのは、探究心や好奇心を判断基準にしておらず、興味・関心がない仕事や勉強をしているからで、逆に仕事や勉強にやりがいを感じている人は興味・関心を判断基準にしています。
今回は興味や関心があることを目標にした方が良い理由について紹介していきます。
興味と関心がある仕事はやりがいを感じる
ある転職サイトを利用する8,156人を対象に「仕事のやりがい」についてのアンケード調査しました。
アンケートの「仕事にやりがいを感じますか?」という質問に対して、「仕事にやりがいを感じない人」が48%、「どちらでもない人」が13%、「やりがいを感じる人」が39%でした。
そして、仕事にやりがいを感じている人は、「自分がやりたい仕事」「自分の知識や経験が活かせる仕事」を選んでおり、仕事そのものに対して興味や関心があるからやりがいを感じるとのことでした。
また、別の20~69歳の就労している男女1,106人を対象に「天職とは何か?」というアンケート調査でも、天職とは「自分の能力が活かせる仕事」「自分がやりたい仕事」であると回答。
この結果から、仕事でやりがいと意義を感じるためには、自分が興味や関心がないといけないことが分かりました。
探究心や好奇心は学習効果を高める
幼い子供の中には大人も知らないことを記憶してスラスラ話せる子や、大人顔負けの技能を見せる子がいます。
これは興味や関心があることを学んだり、腕を磨くための練習するといった努力が、人間にとって自然な学び方だからです。
脳科学的にも探究心や好奇心は、やる気、集中力、学習能力、独創性を伸ばすなど、学習効果が高まることが研究でわかっています。
具体的には、人が好奇心を持った脳の状態で学習すると、通常時よりも約20%も学習と記憶効率を高めると同時に、興味や関心の対象外にも効果があるようです。
興味・関心がないと目標達成の努力をしない
人が行動を起こす時、そこには必ず快・不快といった感情があって行動を起こします。
例えば、不安や恐怖、悲しみ、 羞恥心、怒りなどのネガティブ感情がある時、不快な物事を取り除いたり問題解決をしようと行動を起こします。
そして、喜び、楽しい、満足、希望、勇気などのポジティブ感情が生起させたいため、快感を求めて行動を起こします。
では、逆に何も感情が湧いてこない出来事の場合はどうでしょう?
例えば、映画、アニメ、漫画、ゲーム、アイドル、音楽など一切見聞きしない人がいますが、作品がその人の琴線に触れない限り、テレビやネットで話題になっていても、意識しいため認識されません。
このように、 快・不快感情が生起する興味や関心があることに対しては人は行動を起こして努力しますが、興味がなく無関心なことには一切見向きもしませんし、努力しようなどとは絶対に考えません。
これは自制心が強く努力家だと思われるプロでも同じことで、誰でも興味・関心がなければ努力しないのです。
目標設定は楽しさを基準に!!快楽では幸福になれない
世の中には欲求や欲望を満たして快感を得るために仕事や勉強を努力しますが、快感は瞬間的な幸せであるため、それ自体を目的にすると長期的な幸せは得られません。
例えば、快感を得るためだけの活動はリストのようなものです。
- 良い食事とお酒
- 素晴らしいセックス
- お金と高級品に囲まれて満足
- お金で買える品々
- テレビ・動画・ラジオ視聴・ネット
- 睡眠・休息
リストのような活動に強い興味・関心がある人は多いと思いますが、このような活動を目標にしてはいけません。
なぜなら、快感を得る活動は生活には欠かせない要素で精神の安定剤としての働きはありますが、その活動を行ったからといって自分の能力は成長しないため目標設定には不向きだからです。
では、興味や関心のある中で何が目標設定に適しているかというと「楽しさ」を基準に考えます。
快楽と楽しさは似ているようですが、快楽は何もしなくても得られるものですが、楽しさはその人が注意を集中していないと得られないという違いがあります。
例えば、食事をすることで誰でも快感を得られますが、食事を楽しむには調味料や使われている素材の味に注意を集中して、それぞれの素材の味と調和を楽しみます。
なので、目標設定をしたいときは興味・関心がある中から快楽ではなく、楽しいと意識的なる活動の中から選ぶようにしましょう。
【関連】「目標を立てる必要あるの?」仕事や人生で目標設定するメリットと理由
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません