貧困が教育格差の原因は間違い!?好奇心格差が社会格差を生む

2018-06-26教育・習い事,CQ(好奇心),成功・幸福

先進国35カ国中、相対的貧困率が7番目に高い日本では、貧困による教育格差によって所得が低い家庭の子どもが低学歴、低所得になるという問題があります。

親が貧困なら子供も貧困になる原因は経済的要因や環境要因などがありますが、その貧困の連鎖を止める方法の一つとして、好奇心を育てる方法があります。

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学力と収入は比例する

私たちはホモ・サピエンス(賢い人間)で、現代社会は人間の知性によって作られています。

社会では知能の高さがモノを言う世界で、高卒よりも大卒の方が優秀、無資格よりも資格保有者の方が優秀だと考えられており、学歴に比例して収入も高くなります。

そのため、子供の教育にお金をかける親が増えますが、これで親の年収によって子供の学力に差が生まれ、貧困による教育格差が問題視されています。

このように「親が高所得なら子供も高所得になり、親が低所得なら子供も低所得になる」という貧困の連載が続くことになります。

ネットとAIで高等教育は受けられる

貧困による教育格差はなくならないと考えるかもしれませんが、ひと昔前ならともかく現在ははあまり関係ないように思います。

なぜなら、小学生から大学生だろうが、社会人であろうが、ネット検索やAIに質問するだけで必要な知識を手に入れられ、しかも無料オンライン学習サービスで世界の大学の授業を学べるからです。

(※その他に図書館の活用、youtube動画、オンラインサロンなど活用もできる)

つまり、現代はすでにネットやAIを使えれば教育の格差は存在しないに等しく、本人の好奇心が強くて学習意欲があれば、どんなことも学ぶことができます。

ただ一つだけ問題があるとするなら、AIやネットは私たちが学ぶべきこと、知っておかなければいけないことを教えてくれないということです。

この問題を解決するには、自分が実現したい目標を決めてから実践とともに必要な知識を学ぶことが必要です。

ネットがあれば学校教育はいらない

ネットがあればどんなことでも学べるということを、絶対的貧困にある子供たちを対象にした1999年のスガタ・ミトラの実験によって明らかになりました。

この実験ではインドのスラム街や田舎町にネット接続したコンピュータを設置して、そのまま放置して貧しく教育を受けたことがない地元の子供たちが自由にコンピュータを使えるようにしました。

すると、コンピュータに触ったこともなければ、見たこともない地元の子供たちが、8時間後にはネットを自由に使えるようになっていました。

そして、その2ヶ月後には子供たちはゲームで楽しく遊べるようになっていました。

驚いたのが、このコンピュータは英語しか使えないため、たった2ヶ月で子供たちは英語を学んで、ゲームを楽しんでいるということです。

コンピュータで遊ぶ子供たちを撮影して観察すると、子供たち同士や兄弟で教えあう姿が映っており、9ヶ月後には欧米企業の秘書と同等レベルにまで使いこなせるようになりました。

さらに、もっと高度な理解力が求められる分野を英語で学ぶことが出来るか実験をしました。

実験ではDNAの複製に関する英語の資料をコンピュータで閲覧できるようにして、2ヶ月後にDNAの複製に関するテストを行いました。

すると、テストの結果は芳しくなかったが、一人の少女が手を上げてたどたどしい英語で「DNAの複製異常が病気の原因になることは分かったが、それ以外は分からない。」と答えました。

子供たちは確実に進歩していたため、DNAの複製の知識がない大人の女性を監督役をしてもらい、子供たちの後ろに立って頻繁に褒め言葉をかけて、何をしているか尋ねるようにしました。

その2ヶ月後に子供たちにテストをすると正答率が50%に跳ね上がりました。

この実験では比較対象に裕福な私立学校に通う生徒たちを設定していたのですが、学校に通えない貧しい子供たちはコンピュータと友人同士の協力、大人の応援だけで、裕福な学生たちの成績に追いつきました。

つまり、ネットと個人の学習意欲や仲間との協力、大人の応援があれば、大金を払って授業を受けさせる学校教育はもういらないのではないでしょうか?

社会格差は好奇心格差によって生まれる

これまで説明した通り、貧困による教育格差が収入格差を生み、収入格差が教育格差を生んでいましたが、個人がネットやAIを活用すれば教育格差も収入格差もなくなります。

あとは個人がネットやAIを使って学習するかしないかの選択にかかっており、格差社会に悩むかどうかは個人の学習意欲にかかっています。

また、仕事の獲得競争は人間同士でしたが、AIが普及すれば機械やAIとも競争するようになるため、継続して学び続けないと競争に負けてしまいます。

個人の学習意欲の源は「好奇心」です。

つまり、社会格差は好奇心格差によって生まれ、好奇心旺盛な人は知的努力を続けるため社会で成功し、そうでない人との差はどんどん広がります。

今も昔も知的無関心が衰退をまねき、知的関心が繁栄をもたらす構図は変わらないとも言えます。

まとめ

貧困の連鎖を止める一つの方法として、ネットやAIを活用することで学力を向上させることができる便利な社会になり、知識を教えるだけの教育は不要になりました。

あと必要なのは、子供の学習意欲を持続させることで、その源泉になるのが「好奇心」です。

また、私は親の好奇心が低いために知識不足であることも問題で、子供に間違った知識や偏った考え方を教えることで、子供の数ある可能性を潰しています。

つまり、親も子供も好奇心格差が社会格差を生んでいると言えるかもしれません。

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