高身長はカルシウムだけでは不十分!身長を伸ばすための栄養素
カルシウムを摂取するだけで身長が伸びると信じて、あなたは身長を伸ばすために毎日頑張って牛乳を飲んでいませんでしたか?
残念ですがカルシウムのために毎日牛乳を大量に飲んでも、それ以外に必要な栄養素が不足していては身長はあまり伸びません。
骨を形成するのは「タンパク質」「カルシウム」「マグネシウム」「亜鉛」の4つの栄養素が必要で、それぞれの効果は以下の通りです。
骨の土台を作る「タンパク質」
タンパク質は、筋肉、臓器、毛髪、皮膚、骨、歯など、身体全体の組織を作っている栄養素であり、タンパク質は身長を伸ばすために最も重要な必要な栄養素です。
また、タンパク質は約20種類のアミノ酸からできており、その中に成長ホルモンの分泌を促進する「アルギニン」も含まれます。
特に成長期の子供は身体が発達していくため、成人よりもタンパク質が必要です。
また、部活動で激しい運動をする子は、筋肉の再生などにタンパク質を多く使われるため、身長を伸ばすためのタンパク質が不足しないようにしないといけません。
多くタンパク質を摂取するには、食事を増やしても良いですが、余分に脂肪や糖質を摂取して肥満の原因となります。
なので、高タンパク質で脂質や炭水化物がカットされている「プロテイン」を活用する手もあります。
骨を丈夫にする「カルシウム」
カルシウムはタンパク質で作られた骨の土台の周りを固めて骨を丈夫にする働きがあります。
また、カルシウムとビタミンD、ビタミンK、リンを摂取することで、よりカルシウムの効果を高めてくれます。
「ビタミンD」でカルシウムの吸収アップ
ビタミンDには小腸でカルシウムの吸収を促進してくれる働きがあります。
ビタミンDを多く含む食品は、魚類やキノコ類、卵で、カルシウムと共に摂取しましょう。
また、太陽光に当たると体内でビタミンDを合成されるので、昼間に散歩やジョギングなどしてみましょう。
「ビタミンK」でカルシウムを骨に吸着させる
骨にカルシウムを吸着させる働きがあるタンパク質のことを「オステカカルシン」といい、ビタミンKはオステカカルシンの働きを活性化させる働きがあります。
また、骨にはカルシウムの貯蔵庫の役割があり、血中のカルシウム濃度が下がると骨からカルシウムを補填します。
しかし、ビタミンKを摂取することで、骨からカルシウムが離れることを防止してくれます。
食品添加物に多く含まれる「リン」の摂りすぎは注意!
タンパク質によってできた骨の土台にカルシウムやリンがくっつくことで、硬くて丈夫な骨ができます。
しかし、リンを摂りすぎてしまうと余分なリンが血中に増えて、血中の成分バランスを崩してしまいます。
この影響で血中の成分バランスをとるために、骨からカルシウムを取り出して血中の成分を補うため、リンの摂りすぎで逆に骨がもろくなってしまいます。
現代ではスナック菓子、ソーセージ、ハム、缶詰、インスタント麺、ソース、清涼飲料水、アイス、ハンバーガーなど食品添加物にリンが使われており、過剰摂取になりがちだと言われています。
なので健康で丈夫な骨を作るには、リンを含む食品添加物を取らないようにしたり、骨からカルシウムが離れないようにビタミンKを摂る必要があります。
骨に弾力を与える「マグネシウム」
マグネシウムは体内にある約60%が骨や歯の中にあり、骨を作るのに欠かせない栄養素です。
カルシウムもまた骨を作るのに必要な栄養素ですが、マグネシウムは骨や歯にカルシウムをどのくらい浸透させるか調節する働きがあり、マグネシウムの働きで丈夫でしなやかな骨の形成されます。
このマグネシウムが不足すると骨の健康維持ができなくなるため、カルシウムとマグネシウムは一緒に摂取しましょう。
摂取量の目安はカルシウムの半分の量のマグネシウムを摂取すると良いようです。
身長をスムーズに伸ばす「亜鉛」
亜鉛が体内に吸収された後、タンパク質と結合して骨や筋肉、皮膚、前立腺、腎臓、肝臓、心臓、大動脈、甲状腺など多くの細胞に含まれています。
さらに亜鉛は細胞分裂、成長ホルモンの機能維持したり、骨の成長、人体に有用な酵素の材料、唾液の材料などに必要で、身体に絶対欠かせない栄養素です。
亜鉛を十分に摂取することで細胞分裂がスムーズに行われ、成長も促進されて身長を伸ばす働きがあります。
もしも亜鉛が不足して「亜鉛欠乏症」になると、発育不全、骨格奇形、関節炎、味覚異常、皮膚病、脱毛など身体の成長や健康維持に支障をきたすので注意!
亜鉛は体内で作られないので食事で栄養補給する必要がありますが、毎日必要量を摂取するのは難しいです。
(※成人男性だと、亜鉛の含有量が多い牡蠣を毎日約80g、次に多い牛肉を200g食べないといけない。)
ただココアや抹茶は亜鉛の含有量が多いので、毎日ココアや抹茶を飲んで補給するか、亜鉛のサプリメントで補給する方法があります。
亜鉛はカルシウムの体内への吸収を促進する
ラットを使った実験で、ラットから卵巣を取りだし亜鉛が含まれないエサを3ヶ月間与え続けることで「骨粗しょう症」のラットを作ることが出来ます。
この骨粗しょう症ラットに亜鉛を含むエサを3ヶ月間与え続けて、骨の密度や頑丈さを測定すると、亜鉛不足のラットに比べて骨密度が約1.8倍となり、尿中のカルシウムの排出量が減っていることが分かりました。
この結果から、亜鉛はカルシウムの吸収を促進して骨を丈夫にする働きがあることが分かりました。
さらに成長ホルモンの分泌促進が効果的!
身長を伸ばすために必要な栄養素は「タンパク質」「カルシウム」「マグネシウム」「亜鉛」だと分かりました。
そして、骨の形成を促進するために、カルシウムとともに「ビタミンD」「ビタミンK」「リン」が必要でした。(リンを含む食品添加物を多く摂取すると逆効果)
また、身長を伸ばす材料となる栄養素だけでなく、体の成長に関係する成長ホルモンの分泌量を増やすと高い効果が期待できます。
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