効率的な睡眠学習法!睡眠の5段階が記憶強化で果たす役割

創造力・アイデア,睡眠,勉強・学習

睡眠によって学習による記憶が整理されて定着、記憶が強化されます。

そして、睡眠には5つの段階があり、各段階ではそれぞれ違う記憶の強化がなされます。

今回は、その睡眠の5段階が記憶強化で果たす役割について紹介します。

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睡眠の5段階

睡眠にはレム睡眠とその前後に4つの段階で合わせて5つの段階があり、脳波のパターンが異なります。

そして、睡眠の5段階で、それを表したのが次のグラフです。

この睡眠グラフを見て学習強化で分かることは、次の3つあります。

  • 睡眠の段階1(レム睡眠〜深度1)は、睡眠時間が長いと増える。
  • 睡眠の段階2(深度2)も、睡眠時間が長いと増える。
  • 睡眠の段階3と4(深度3と4)は、最初の1時間前後が最も長い。

また睡眠と学習の研究では、この睡眠の各段階で違う記憶の強化が行われていることが分かっています。

つまり、自分が伸ばしたい知識や技術などの学習強化を効果的に行うには、自分が望む記憶の強化が行われる段階の睡眠時間を増やすことが重要なのです。

睡眠の段階1

睡眠のスタート地点になるのが、睡眠の段階1です。(上記のグラフではレム睡眠〜深度1)

睡眠の段階1は浅い眠りであり、記憶の強化で果たす役割はレム睡眠段階と重複するものが多いです。

ニューロンが活発に発火する段階で、知覚学習の実験では「パターン認識を強化する」と考えられています。

そのため、創造性が必要とする問題解決や新しいアイデアに気づきやすくなります。

つまり、創造性を高める「抽出の促進」にもっとも貢献するのが、睡眠の段階1です。

また、カリフォルニア大学バークレー校のマシュー・ウォーカーによると、「レム睡眠時には、感情が付随した記憶から、その記憶が形成されたときに経験したむき出しの感情が剥ぎ取られる」と言います。

例えば、ある試験で問題用紙を見てパニックになったとします。

そのパニックになったときの感情は、記憶から消去あるいは減少させたほうが、パニックになった原因を思い出しやすくなります。

そうすれば、その出来事がいつどこで、何が原因で起きたのかといった事実や詳細を保持しやすくなります。

睡眠の段階2

睡眠の段階2は「運動記憶」に関する役割があります。

これは「回転タスク」と名づけられた手を目に連動させて動かす運動を練習する実験でわかります。

運動は利き手でないほうの手に操作棒を持ち、コンピュータ画面上を動く点を棒で追いかけるというものです。

簡単な運動ですぐに慣れますが、段階2の睡眠をとらないと早く上達しません。

つまり、睡眠の段階2は運動に関する学習に重要で、段階2の睡眠を奪われると動きの改善の程度は下がります。

これはスポーツ、音楽、何かしらの技術の向上など、あらゆる種類の運動の学習に当てはまると考えられます。

睡眠の段階3と段階4

睡眠の段階3と段階4は同じで、脳波がゆるやかになり深い眠りに落ちるノンレム睡眠の段階です。

この睡眠の段階は、脳にもっとも記憶が定着して学習が強化されます。

なので人から深い睡眠を奪うと、新しく学習した単語や公式などの知識や技術といった学習の記憶強化がされにくくなります。

そして、浅い眠りでは新しい学習の記憶強化があまり起こらないことも証拠です。

なので受験生や資格取得のための勉強をする人は、睡眠の段階3と段階4を意識すると学習効果が高くなります。

例えば、上の睡眠グラフを見ると睡眠の段階3と段階4は、最初の1時間〜2時間ぐらいが長いです。

そのため、休みの日に勉強するときは、朝起きて勉強して昼寝を2時間して、夜寝る前にまた勉強して寝ると学習効果を高めることができます。

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