不安や恐怖心が強い人は注意!恐怖が引き起こす病気・精神疾患
不安や恐怖を感じやすい気質の人、心配性の人に注意してほしいのが、恐怖関連の病気・精神疾患。
この病気は精神疾患として珍しいものではなく、人口のおよそ12%が羅患してるとか。
他の人なら恐いと思わないものに不安や恐怖することがある人は、チェックしてみましょう。
社交不安障害/対人恐怖症
社交不安障害(対人恐怖症)とは、他人に否定的な評価されることを恐怖する病気です。
自分がその場にふさわしくないことをしているのではないか、みっともないことをしているのではないかと気になって、他人の目や判断が恐ろしいと思います。
社交不安障害の症状では、恐怖や不安によって手が震えたり、心臓がドキドキしたりなどの身体症状が出たり、不眠や気分の落ち込み、引きこもりなどの心の症状が出たりします。
また、日常的に社交的に振る舞えるけれで、一時的に人前で発表するときだけに恐怖を感じる「パフォーマンス限局型社交不安障害」というパターンもあります。
他にも「自分がその場にふさわしくない」「みっともない」と感じることから、恐怖のほかに羞恥の感情も示します。
そのため、社交不安障害には、赤面恐怖症や自己臭恐怖症が含まれます。
パニック障害/不安障害/広場恐怖症
パニック障害とは、理由がないのに、突然恐怖を感じ、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといったパニック発作を起こし、生活に支障が出てしまう病気です。
このパニック発作は、このまま死んでしまうのではないかと思うほど強く、自分ではコントロールできないと感じてしまいます。
そのため、これが何度も起きると、「いつまたパニック発作に襲われるのではないか」と不安(予期不安)になり、その不安が高まっていくことでパニック障害となります。
また、このパニック障害を持つ人々は、パニック発作が起こりやすく、また人がたくさんいたりしてこの発作に対処しきれない状況や場所にいることを恐れて避けるようになり、ひとりで外に出られなくなります。
これが「広場恐怖症」です。(※広場とは、人がたくさんいるという意味)
この広場恐怖の状況や場所のパターンは様々で、1人での外出、電車に乗る、美容院に行くなどあり、広場恐怖以外にも「外出恐怖」「空間恐怖」ということもあります。
以上のようなことから、感情心理学的にはパニック障害や広場恐怖症は、恐怖を恐怖する病気だと言えます。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)とは、戦争や災害、事故、暴行や強姦事件など、死の危険に直面するような恐ろしい出来事を体験したあとで、絶えずその恐怖がよみがえってっくる病気です。
症状としては、恐ろしい体験や記憶が自分の意思とは関係なくフラッシュバックのように思い出されたり、悪夢を見たりすることが続き不安や緊張が高まったり、辛さのあまり現実感がなくなったりする状態になります。
被害にあった場所や状況、そこで目にしたものや聞いた音など、その時のことを思い出させるものは、すべて恐怖の対象になり、それを避けるようになります。
感情には記憶を強化する機能があります。
車に轢かれそうになった体験を車を見ると思い出すといったように、私たちもPTSDまではいかなくても、恐い思いをすると同じように記憶が蘇ることがあり、だんだんと時が経つと忘れていきます。
PTSDもフラッシュバックのような症状は数ヶ月のうちに落ち着く人が少なくありません。
しかし、時間が経過しても楽にならなかったり、ますます症状が辛くなることもあるので、その場合は専門家の治療が必要となります。
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