大切な人を失う悲しみから早く立ち直るための5つの要因

2019-03-07感情心理学

失恋や離婚、死別など大切な人を失ったショックから立ち直れなくて、うつ状態になるほど悲しみに明け暮れることがあります。

この喪失による大きなショックから乗り越えられるかどうかは、次の5つの要因によって決まります。

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喪失に対する個人的な感受性

私たちには生まれ持った性格という個性があるので、感受性が豊かな人もいればそうでない人もいます。

感受性が豊かな人はそうでない人と比べて、大切な人を失った時の悲しみは大きくなります。

特に悲しみへの感受性は「神経質傾向」という性格特性が関係しており、神経質傾向が強い人ほど、悲しみを感じやすい性格になります。

また、その人に対しての愛情の深さによっても喪失のショックの大きくなります。

この他人への愛情の深さに関係するのが「調和性」という性格特性で、強い調和性を持つ人は他人への興味や関心が深いうえに共感しやすいのが特徴です。

つまり、「強い神経質傾向」「強い調和性」の性格を持つ人は、それだけ大切な人への愛情が深くなるので、その人を失うショックが大きく、悲しみから早く立ち直れなくなります。

【神経質傾向と調和性を詳しく知りたいなら】性格診断・自己分析のパーソナリティ5因子モデル「ビック・ファイブ」とは?【性格心理学】

失うまでの経過時間が長い

大切な人を失う時、失うまでの経過時間が短いほど、その喪失の悲しみのショックは大きくなります。

例えば、大切な人が不治の病にかかってしまい死別した場合、病気が発覚してから死亡するまでにある程度の時間があります。

そのため、心の整理をする時間もありますし、その人との残りわずかな時間を一緒に過ごすこともできるので、悲しいですが立ち直れないほどのショックはありません。

しかし、事故や災害、殺人など警察から連絡が来て大切な人との突然の死別は、ショックが大きくなります。

これは離婚や恋人との別れでも同じで、話し合いの結果に別れるよりも、旅行から帰ったら家族や同棲中の恋人の荷物が空っぽだった方が、ショックは大きいです。

その人との関係の長さと密度

喪失による悲しみのショックの大きさは、その人との関係の長さや密度によっても変わります。

全く知らない他人が事故や事件にあって死亡のニュースを知っても、その時は不憫に思うかもしれませんが、明日になるとその人のことは忘れているかもしれません。

しかし、自分の知り合いだとショックを受けて悲しくなります。

特にうつ状態にいたるまでの悲しみがあるのは、成人だと子供を失った場合が多いです。

また、時にペットロスでもうつ状態になる人もおり、動物でも深い結びつきを持つと喪失によるショックは大きくなります。

このように大切な人の関係の長く続いており関係の密度が濃ければ濃いほど、喪失のショックは大きくなって悲しみを乗り越えにくくなります。

悲しみ以外の感情の有無

大切な人を死別や離別で失ったとき、怒りや不安などの感情と結びついていると悲しみを乗り越えにくくなります。

これは悲しみとその他の感情がお互い刺激しあって活性化してしまうからで、基本的に悲しみと他の感情は結びついていることが普通です。

悲しみと怒りの感情が結びついている場合を考えてみると、悲しみは失ったものに気持ちを集中するのに対して、怒りは喪失が誰のせいで起きたかに気持ちを集中させます。

例えば、友人におすすめしたイベントで、友人が通り魔の被害にあって死別したとします。

この例だと友人を失った悲しみのほかに自分に対する怒りによる自責の念、加害者に対する怒りによる復讐心などの感情が複雑に絡み合います。

これで悲しみと怒りの感情が交互に入れ替わり、喪失による悲しみに集中できなくなって心の整理がつきにくくなります。

つまり、純粋に悲しみを感じるよりも複雑な感情を抱いている時の方が、悲しみを乗り越えにくくなります。

ソーシャルサポートがある

ソーシャルサポート(社会的支援)とは、周囲の人たちから与えられる物質的支援や心理的支援の総称です。

大切な人を失うショックが大きすぎると、うつ状態になって一人では立ち直りにくくなることがあります。

そんな中で家族や友人との会話による励ましといった心のケア(ソーシャルサポート)があるかどうかで、人は悲しみを乗り越えやすくなります。

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