うつ病に深く関係する3つの感情とは?

2019-03-11感情心理学, メンタルヘルス

うつ病に関係する感情といえば「悲しみ」ですが、実はうつ病に深く関係する感情は悲しみだけではありません。

そこでうつ病に深く関係する3つの感情について紹介していきます。

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うつ病と悲しみ

うつ病と悲しみという感情は密接な関係があり、うつ病と悲しみはよく似ています。

次の表はうつ病と悲しみの違いをまとめたものです。

悲しみうつ病
感情精神疾患
一時的なもの悲しい気分がずっと続く
数時間から数日ぐらい眠れなかったり、食欲がなくなったりするが、一時的なので身体への影響が小さい数週間から数ヶ月間といった長期間、睡眠不足や食欲がない
楽しいことがあると収まる楽しいことに興味を惹かれない
自分に対する見方は変わらない。自己否定的しても一時的絶えず自己否定な見方をする

表を見てわかる通り、うつ病と悲しみは似ています。

違う点は悲しみが一時的か長期間かの違いで、うつ病では悲しみが長期化することで身体への悪影響や否定的な見方が強まります。

特に重大なのがうつを強める原因となる否定的・悲観的な見方で、うつ病患者では次の3つを否定するようになります。

  • 自己否定:劣等感を抱き、自分は無価値だと思う。
  • 将来を否定:どうせろくなことはないと思う。
  • 世界を否定:世界は不公平で、生きづらく、誰も優しくないところだと思う。

うつ病の治療では、このような間違った思い込みや歪んだ考え方を修正する認知療法が有効で、本サイトでもABCDE理論を紹介しています。

【認知療法でうつ病を治療】希望を作る心理療法「ABCDE理論(論理療法)」で楽観的になる方法

うつ病と怒り

うつ病にとって悲しみは中心的な感情ですが、精神分析理論によると怒りの感情もうつ病の基本的な感情だと考えられています。

心理学者のフロイトのうつ病と怒りの説明を次のような理論を紹介しています。

「子供の死なので深刻なうつ病に陥った場合、患者はまず自分を置いて死んでいった人に対して強い怒りの感情を感じるが、それを抑圧してしまう。」

「うつ病患者にとって愛している人の死は受け入れ難く、また故人には怒りをぶつけることもできません。そこでうつ病患者は無意識に怒りの自分に向けるようになる。」ということです。

そして、うつ病患者は自分を激しく責めて、時に恐ろしい方法で自殺を図ります。

この理論を裏付けるようにうつ病研究では、うつ病患者の3分の1が自分に対して頻繁に怒りを感じるという調査結果があります。

また、うつ病患者全体から見ると少ないが、うつ病患者の中にはその怒りが自分ではなく外に向けて他人に対して攻撃的になる場合もあります。

おそらく他人に対する怒りを抱くのは、「誰も自分をわかってくれない」などと否定的・悲観的な見方で世界を否定しているため、周囲が敵のように感じているからです。

うつ病と自己嫌悪(嫌悪)

先ほど説明した通り、うつ病患者では否定的・悲観的な見方が強まるので、これにより自己否定をしてしまうと自己嫌悪するようになります。

なので悲しみや怒りと同様に、自己嫌悪(嫌悪)もうつ病と関係が深い感情です。

例えば、容姿にコンプレックスがあるうつ病患者の女性には、おしゃれを気にしないでノーメイクで髪もボサボサという人がいます。

これは「鏡を見るのが嫌だから」という理由があるようです。

具体的には「鏡の中にいる自分が嫌い」「こんな嫌な人間の顔を飾りたててなんの意味もない」と自己嫌悪しているからです。

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