自制できる人と衝動的な人を個人差を決める誠実性が生まれる原因【性格心理学】

2017-05-13性格心理学

パーソナリティ5因子モデル「ビックファイブ」の誠実性とは、その人が内にもっている基準やプランに固執するかどうかに関係している性格特性です。

誠実性が強い人は、目標を決めてコツコツと努力して着実に前進することができる自制できる人です。

逆に誠実性が弱い人は、何かと落ち着きがなく衝動的な行動が目立ち集中力や根気があまりないのですが、その場でのアドリブが上手い衝動的な人です。

このような誠実性の個人差が生まれる原因は何なのでしょうか?

今回は自制できる人と衝動的な人の個人差が生まれる原因について誠実性の違いについて紹介していきます。

【関連】最も正確な性格・自己分析!!パーソナリティ5因子モデル「ビックファイブ」とは?【性格心理学】

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自制心と衝動性を測る課題

自制できる人と衝動的な人のように性格特性の誠実性に個人差が生まれる原因は脳機能が関係しており、最初にその脳機能を調べる課題があるので紹介していきます。

衝動的な人がわかる「アイオワ・ギャンブリング課題」

人の衝動性を測定する時アイオワ・ギャンブリング課題というものがあります。

この課題は4組のカードの山を裏返しにテーブルに置いて好きな山からカードを引いていくというもので、カードの山には現金が手に入るカードと罰金を支払うカードが入っています。

そして、カードの山には2パターンがあります。

  • カードの山には現金が多く手に入るが、罰金がそれ以上に多く最終的に儲からない山
  • もらえる現金は少ないけれど、罰金はそれよりも少なく最終的に儲ける山。

このアイオワ・ギャンブリング課題を行うと、自制できる人は山のパターンを読み取り、最終的に儲けがでる山だけを引いて利益をあげます。

しかし、衝動的な人は山のパターンを読み取らなくて、現金が多く手に入る山に固執して儲からない山ばかりカードを引いてしまいます。

衝動的な人が儲からない山ばかり引いてしまうのは、現金が多く手に入るおとりの誘惑に勝つことができないため、慎重に考えたり分析することができないためだそうです。

衝動性を測る「ゴー/ノーゴー課題」

アイオワ・ギャンブリング課題と同じように人の衝動性を測るのに広島大学で考え出されたゴー/ノーゴー課題というものがあります。

これはスクリーンに文字が出たら、できるだけ早くボタンを押すというものです。ただし、xマークの時はボタンを押してはいけないというルールがあります。

この実験では、ボタンを押すという衝動をどれだけ抑えることができるか測定する課題で、自制できる人ほど自分を抑制することができるので上手く課題をこなせます。

子供の自制できる人がわかる「マシュマロ・テスト」

子供の自制心を測定したい場合、心理学で有名なマシュマロ・テストというものがあります。

マシュマロ・テストが上手くこなせる自制する子供は、仕事で成功しやすく幸せな家庭を持てるなど、生涯で幸福な人生を送れる可能性が高いと証明されています。

もし子供にマシュマロ・テストしたい場合は、実験方法などマシュマロ・テストについては詳しくまとめた記事があるのでその記事を参照してください。

【関連】子供が成功しやすいか性格診断!!マシュマロ・テストでチェック

自制できる人と衝動的な人を個人差を決める脳機能

アイワイ・ギャンブリング課題が作られたのは、事故や病気で脳部位の前頭葉に損傷を受けた患者が、以前は慎重だった人が事故をきっかけに衝動的になったことを調べるためでした。

この患者の事例から脳部位の前頭葉が性格特性の誠実性にとって重要な働きをしていることが分かり前頭葉の働きを調べました。

実際ボランティアがアイワイ・ギャンブリング課題を行っている最中の脳画像をスキャンすると、背外側前頭前野と眼窩前頭野の代謝が活性化していたそうです。

ゴー/ノーゴー課題でも同じような結果が出たので、ほぼ間違いなく背外側前頭前野と眼窩前頭野によって性格特性の誠実性に個人差が生まれる原因のようです。

また、さらに研究が進められると前頭前野の機能でワーキングメモリというものがあり、ワーキングメモリの働きが目標に向かって努力したり、創造性、思考力、マルチタスク能力などに関係していることが分かっています。

なので、ワーキングメモリという脳機能が強化すれば、衝動的な人も自制的な人のようになることができます。

セロトニン増加とワーキングメモリを鍛えて自制心を養う!!

誠実性の自制できる人と衝動的な人の個人差が生まれるのは、脳の前頭葉にある背外側前頭前野と眼窩前頭野の働きによって生まれていることが分かりました。

また、目の前の誘惑に負けて衝動的な行動をする人よりも、我慢強く目標に向かって努力する人の方が、社会で成功するということは実体験ども研究でも明らかなことです。

脳には可塑性があり筋肉のように繰り返し鍛えれば脳機能を高めることが出来るため、衝動的な人が自制心を鍛えて自制的な人のように成功することも可能です。

特に神経伝達物質セロトニンの分泌を促進させることやワーキングメモリという脳機能を鍛えることは前頭葉の働きを高める効果があるため、自制心を鍛えるには効果的です。

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