大人のASD(自閉症スペクトラム障害)の症状・特徴をチェック!

発達障害

たまに犯罪のニュースで取り上げられる自閉症やアスペルガー症候群を含む広汎性発達障害や自閉症スペクトラム障害(ASD)ですが、実際にどんな症状・特徴があるか知っていますか?

今回は診断基準であるDSM-5のASDの詳しい症状・特徴と、ASDの人に関わる障害について紹介します。

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診断基準DSM-5によるASDの詳しい症状・特徴

ASDの診断はアメリカ精神医学会のDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)によって行われ、そのDSM-5の診断基準は次の通りです。

以下のA、B、C、Dを満たしていること

A.社会的コミュニケーションおよび相互関係における持続的障害(以下3点で示される)

  1. 社会的・情緒的な相互関係の障害
  2. 他者との交流に用いられる非言語的コミュニケーションの障害
  3. 年齢相応の対人関係の発達や維持の障害

B.限定された反復する様式の行動、興味、活動(以下の2点以上の特徴で示される)

  1. 常同的で反復的な運動動作や物体の使用、あるいは話し方
  2. 同一性へのこだわり、日常動作への融通の効かない執着、言語・非言語上の儀式的な行動パターン
  3. 集中度・焦点づけが異常に強くて限定的であり、固定された興味がある
  4. 感覚入力に対する敏感性あるいは鈍感性、あるいは感覚に関する普通以上の関心

C.症状は発達早期の段階で必ず出現するが、後になって明らかになるものもある

D.症状は社会や職業その他の重要な機能に重大な障害を引き起こしている

DSM-5の内容で分かるとおり、ASDは主に人間関係やコミュニケーションと限定的で反復する行動、興味、活動の症状・特徴があります。

大人のASDの症状・特徴による人間関係の障害

人間関係で起きやすい大人のASDの症状・特徴を紹介。

ASDの人は他人に対する興味が薄いことで上手く人間関係を築けない障害で、他人の考えを推察する能力である「心の理論(ToM:Theory of Mind)」の障害だと想定されています。

他人に興味がない(社会的配慮の欠如)

ASDの人は他人に対して興味が薄いので、他人にどうのように思われても無関心で、簡単に症状・特徴を説明をすると究極の自己中だということです。

なので、他人が何を感じ考えているのかは関係なく、自分がやりたいことに集中します。

例えば、自閉症障害者には自宅でも、店先でも、バス内でも、その他の訪問先でも、他人がいるにも関わらず全裸になってしまう障害者もいます。

また、自分の思ったことや本当のことを言いたいという考えを抑えることができないことが多く、唐突な発言をしてしまいます。

非言語的コミュニケーションができない(空気が読めない)

メラビアンの法則によるとコミュニケーションは話の内容が1割で、それ以外は声色、表情、しぐさ、見た目など非言語的コミュニケーションが9割を占めている言われています。

ASDの人は非言語的なメッセージを読み取れないので、他人の気持ちや考えを読み取ることが困難です。

また、本人も無表情だったり、アイコンタクトないか逆に過剰にやりすぎたり、暗黙のルールやマナーの理解できなかったり、パーソナルスペースに侵入したり、全く知らない人にも馴れ馴れししたりします。

そのため、ASDの人は他人と上手くコミュニケーションできないことで、周囲からは嫌われて避けられたり、いじめられたりする被害を受けます。

言葉を文字通りに解釈してしまう

ASDの人は冗談や比喩、曖昧な表現、含みをもたせた言葉などを理解することができないので、言葉を文字通りに解釈してしまいます。

例えば、「道草を食わないで帰るように」と言われると「道に生えた草は食べたりしない」と言ったりします。

大人のASDだと上司や先輩の指示が上手く理解できないため、できていないことを指摘すると「言われた通りのことをやっている」と反抗的な態度をとることもあります。

自分の興味を押し付ける

ASDの人は、後の述べるように反復行動や狭い興味へのこだわりが強いという症状・特徴があるのですが、ASDの人はその自分の興味を押し付けてしまいます。

例えば、教師や専門家などに自分が興味がある専門分野の知識について質問攻めにします。

「相手の会話に勝手に割り込む」「話が出すと止まらない」「話がとぶ」ということもしばしばあり、周囲を気にしないで一方的に自分が興味がある分野の話をしたり、自分の考えや主張するしたりして周囲をウンザリさせます。

大人のASDの反復行動と狭い興味の障害

ASDの人は反復行動や狭い興味へのこだわりが強い症状・特徴を持っているので、どんなことが本人や親御さんに障害になるか紹介。

同じやり方、同じ服、同じ食事、同じ場所に固執し変化を嫌う(反復行動を繰り返す)

ASDの人は反復行動に強いこだわりがあり、自分の日課や生活習慣、同じ服、同じ食事、同じ場所に固執して変化を嫌います。

例えば、食事は決まって自分の寝室で食べて、常に毎日同じ食事をすることがあり、母親がバラエティに富んだ食事にしようとしても拒絶します。

服装も夏も冬も同じ上着とズボンを着たがったり、昼も夜も同じ帽子をかぶって寝るときでさえ脱ぐことに抵抗したりします。

他にも家にある物いつも同じ場所に置きたがって誰かが動かすと混乱したり、学校や職場はいつも同じルートで通ったり、何かするときは同じ手順を守ろうとしたりします。

このように本人の変わったこだわりが強いので、周囲が気を使って食事を変えたり、服を洗って変えたり、部屋を片付けたりすると変化に気づいて怒ってしまいます。

狭いの興味に没頭する

ASDの人はあまり一般的でない興味を持っており、生活全体を通して毎日何時間も狭い興味に没頭する傾向があります。

例えば、ラジオの天気予報に興味を持つと、15分ごとに気温、降雨量、風速、気圧の数値をノートに記録したりします。

お気に入りの映画があると、その映画を何度も何度も観て数百回におよぶこともあります。

重要な箇所を見落とす恐れがあるので要点をまとめることは嫌いで、根拠が乏しい意見よりも証拠や論理的意見を好み、正しいと確信するために間違いをチェックしたがります。(質問攻めで教師や専門家を困らせる。)

また、変化が嫌いと前述しまいたが、おそらく興味に没頭しているときに集中が切れるためではないか思われ、自分なりに集中するために環境を最適化をしているのかもしれません。

そのため、ASDの人は音、手触り、味、におい、温度へなどの感覚過敏がみられたり、少しの環境の変化が気になってしまいまいイライラして怒ってしまいます。

興味の範囲外でミスしがち

ASDの人は前述した通り強いこだわりがありますが、逆にそれ以外には無関心なことでミスをしてしまいます。

例えば、会社の日報の提出をしなければいけくても忘れることがあります。

これは自分の興味の範囲外で、あまり必要性や重要性を感じていないことでミスを繰り返しやすくなっています。

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