持続的幸福を得る「ウェルビーイング理論」の5つの要素(PERMA)

幸福論・知恵,メンタルヘルス

ポジティブ心理学で、持続的な幸福を得るために考え出された理論があります。

それをウェルビーイング理論といい、5つの要素で成り立っています。

今回はウェルビーイング理論の5つの要素について紹介します。

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ウェルビーイングの5つの要素「PERMA」

ポジティブ心理学で最初に提唱された「幸福理論」において「人生の満足度」が目標とされていました。

しかし、「ウェルビーイング理論」では「持続的幸福度」

ポジティブ感情(P : Positive Emotion)

持続的な幸福が得られるウェルビーイング理論の1つ目の要素は、主観によって測定する「ポジティブ感情」です。

ポジティブ感情とは、「楽しみ」「喜び」「恍惚感」「温もり」「心地よさ」などです。

そして、ポジティブ感情を中心に、一生順調に過ごすことができるような人生を「快の人生」と呼んでいます。

幸せになる方法において、ポジティブ感情の「幸福感」や「人生の満足度」が最も重要な目標としますが、ウェルビーイング理論においてポジティブ感情の単なる一要素になります。

エンゲージメント(E : Engagement)

ウェルビーイング理論の2つ目の要素は、主観によって測定する「エンゲージメント」で、「フロー」に関することです。

フローとは、音楽との一体感や時が止まる感覚、無我夢中になる行為の最中での没我の感覚のことです。

フロー状態は何かに没頭するで得られるので、フロー状態を得ることを目的とする生き方を「充実した人生」と呼んでいます。

また、ウェルビーイング理論の要素である「ポジティブ感情」と「エンゲージメント」は同じ主観的なものですが、違う点もあります。

1つは、フロー状態になった人に「何を感じているのか」「何を考えているのか」と質問すると、たいてい「何も」と答えます。

なので、エンゲージメント(フロー状態)は、ポジティブ感情が得られない(何も感じない)という点では、その逆になるという違いがあります。

もう1つは、ポジティブ感情は買い物や会話などで楽に手に入るのに対して、エンゲージメントは自分の最高の強みや才能を発揮しないとフロー状態にはなれないという違いです。

意味・意義(M : Meaning)

ウェルビーイング理論の3つ目の要素は「意味・意義」です。

意味・意義とは、自分よりも大きいと信じる存在に属して仕えることを言います。

ポジティブ感情やフロー状態は主観的なもので、たいていは孤独で、自分の世界に限られており、これでは「有意義な人生」とは言えません。

「有意義な人生」とは「人生に意味や目的がある人生」であり、これは「他者とのつながりや関係によって得られる」ものです。

そして、人類は有意義な人生を可能にするために、家族、宗教、政党、ボーイスカウトなどの制度を作って活用してます。

達成(A : Achievement)

ウェルビーイング理論の4つ目の要素は「達成(または成功)」で、達成のための達成に捧げる人生を「達成の人生」と呼びます。

達成は多くの場合、ポジティブ感情、意味・意義、ポジティブな関係性のいずれも得られることがなくても、そのものの良さのために追求(勝利、成功、正義など)されます。

なので、達成はウェルビーイング理論の要素ですが、人間を抑圧から解放する(幸福になる)ものではないことに注意が必要。

わかりにくいので、プロスポーツ選手の行動を例に達成を説明すると次の通りです。

選手には、試合に勝っても負けても、上達、学び、問題を解決す、フロー状態になる、ポジティブになるなどを得るためにプレイする人たちがいます。

このような選手は、試合に買ったときは素晴らしいし、負けたとしてもポジティブ感情やエンゲージメント、意味・意義が得られれば素晴らしいと考えます。

一方でプロの選手には勝利だけのためにプレイする人たちがいます。

このような選手は「試合に勝てば天国、負ければ地獄」で、どんな汚い手段を使ってでも勝利することが一番重要なのです。

しかし、ズルをして勝利することでポジティブ感情やエンゲージメント、意味・意義につながらないので、持続的な幸福を得るのは難しい。

関係性(R : Relationships)

ウェルビーイングの5つ目の要素は「関係性」です。

「ポジティブ心理学とは何か?」

この問いに2語で答えると、ポジティブ心理学の創始者の一人であるクリストファー・ピーターソンは「他者」と答えました。

人が大笑いするとき、喜びを感じるとき、深い意味や目的を感じるとき、達成したことをものすごく誇りに感じるとき、その出来事すべては、他の人がいるところで起きたはずです。

さらに自分の人生のどん底にあるとき最高の防御手段で、他者は唯一頼れる存在です。

人間のウェルビーイングにおける基本中の基本は「関係性を求めること」です。

そのため、人の最高の強みは「愛される力」であるのに対して、孤独は人をどうしようもない状態に陥らせます。

もしウェルビーイング度を一時的にでも向上させたいなら「他人に親切にすること」が最も信頼できる方法です。

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