自分の感情がわからない!心身症のアレキシサイミア(失感情症)の原因

子育て・育児, オキシトシン, メンタルヘルス

心身症のアレキシサイミア(失感情症)の人は、感情をうまく認識できていないため、ストレスを溜め込みやすくなり、心身症のように身体にも悪影響がでます。

ストレスに対処すれば解決しますが、根本的な原因はそこではなく「感情がうまく認識できない」という症状が問題です。

なぜアレキシサイミアになるのか、まだ正確に把握されていないようですが、各専門分野でアレキシサイミアの原因は探られています。

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心理学:ストレスと愛着関係が原因

アレキシサイミアはもともと心身症になりやすい人の性格傾向として提唱されたものなので、アレキシサイミアは心身症の原因と同じだと考えられます。

つまり、アレキシサイミア傾向も緊張状態やストレスを持続的に受けることで発症すると思われ、ストレスに対する防御機能がアレキシサイミアだとも考えられています。

また、発達段階の幼少期において、共働きで母子相互での情緒的な会話をする機会が少なかった事や虐待やネグレクトが原因であると言われています。

愛着障害で感情を抑えることが習慣化している

愛着障害が原因なら「子供の頃から我慢し続けて育ってしまった結果、無意識的に感情を抑えることが習慣になっている」可能性があります。

例えば、幼い頃から親が忙しくて一人で過ごすことが多い場合は、一人っ子なら会話をする相手もいないし、寂しいとき、辛いとき、悲しいときは一人で我慢するしかありません。

他にも虐待を受けている場合も、親から見放されると生きていけないので、辛くても我慢するしかありません。

この我慢が長くなると、「感情を抑えることが習慣になる」あるいは「感情的にならない方が楽になる」ということで、感情を認識できなくなります。

脳科学:発達障害(ASD)や脳機能低下が原因

アレキシサイミアは発達障害の自閉症スペクトラム症候群(ASD:Autism Spectrum Disorder)患者の約50%に見られるそうです。

大人の発達障害という言葉がありますが自閉症スペクトラムは先天的な障害なので、大人になってから自閉症になる人はいません。

そのため、後天的にアレキシサイミアになった人は自閉症以外の原因があります。

その証明として、アレキシサイミアである多くの人が自閉症スペクトラム症候群の症状がない人です。

その他の原因には、感情を認知することに関係する右半球(右脳)と言語に関係する左半球(左脳)との連絡に機能障害であるという仮説があります。

また、慢性的にストレスを受けると脳が萎縮するため、意識的感情(feeling)に関係している大脳皮質や帯状回、前頭葉などの脳機能が低下していると考えられます。

もしかしてオキシトシン不足も原因?

個人的な見解で総合的に判断すると愛情や絆、信頼を作るホルモンでも知られているオキシトシンが不足していることが原因である可能性も高いと考えています。

なぜなら、オキシトシンを投与すると共感力が高まって他人の感情を理解できるようになる効果があり、自閉症患者の症状改善することで実証されています。

愛着障害でもやんちゃで落ち着きがない子供に対して、オキシトシン分泌を増やすマッサージを行うと、精神が落ち着いて問題行動がなくなるという研究結果もあります。

そして、さらにマッサージを続けると子供は周囲に協力的になって、その効果も長期的に続きます。

またオキシトシンには、ストレスと不安を抑えて幸福感が高める、自律神経への作用、消化管への作用、心血管疾患や高血圧の予防、その他の神経伝達物質との相互作用など、さまざまな作用と効果があります。

そして、ストレス反応による心身症患者のさまざまな症状は、このオキシトシンの作用と効果に関係する身体の部位にわりと当てはまります。

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