ストレスで精神病や自殺の原因となる学習性無力感(学習性無気力)とは?

2017-06-27メンタルヘルス

仕事で「精神病になるまでなぜ働くのか?」、ブラック企業に勤めて「なぜ過労死するまで働くか?」、いじめられているのに「なぜ学校に通い続けて自殺を選ぶのか?」と疑問に思ったことはありませんか?

このような人たちは学習性無力感(学習性無気力)になることで、うつ病などの精神病や過労死、自殺まで追い込まれたのかもしれません。

では、ストレスによって精神病や過労死、自殺の原因と考えられる学習性無力感(学習性無気力)とは何なのか紹介していきます。

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学習性無力感(学習性無気力)とは?

学習性無力感(=Learned helplessness)とは、長期的にストレスを与えられて回避困難な環境に置かれて回避困難だと思い込んだ人や動物は、その状況から逃れようと行動したり、思考しなくなるという現象のことです。

この現象から学習性無力感と呼ばれ、別名で学習性絶望感、獲得された無力感、学習性無気力などと呼ばれます。

この学習性無力感は、1967年にマーティン ・セリグマンやスティーブ・マイヤー、ブルース・オーバーマイヤーが行った動物実験によって明らかになりました。

この動物実験では、まず抵抗や回避困難なストレスや抑圧を動物に与えて、ストレスや抑圧は避けれらないものだと動物に学習させます。

その後、ストレスや抑圧を感じても「何をしても意味がない」と思い込んでしまった動物は、回避できるストレスや抑圧を与えられても逃れる努力すらしなくなりました。

この実験は最初は犬を使って実験されましたが、その後に同様の実験で試された「猫、魚、ネズミ、サル、人間、ゴキブリ」なども犬と同様に学習性無力感になることが分かっています。

学習性無力感(学習性無気力)の症状と悪影響

人の行動は思考によって決まり、思考は何気ない日々の中で見聞きしたものや主体的に学習したことを元に考えます。

しかし、人間が学習することは良いことだけでなく悪いことも平等に学習されてしまうため、長期に渡って「いじめ(人格否定)」「虐待」を受けると学習性無力感で無気力となってしまいます。

いじめや虐待が原因で学習性無力感(学習性無気力)になった人の症状や悪影響は以下のようなものです。

  1. 失敗・挫折・苦痛・不幸の原因を「自分が悪いから・自分が無能だから・自分が怠惰だから」と、自分の所為だと思い込んでしまい情緒不安定になる。
  2. 少しだけ努力すれば成功する可能性があっても「努力しても意味がいない」「無駄な努力」と決めつけてしまう。
  3. ストレスを回避するための行動や努力をしなくなる。
  4. うつ病、不安障害、適応障害など精神病の発症リスクを高める。

学校のいじめや家庭内での虐待、会社でのモラルハラスメント、ブラック企業で過酷な労働を強いられて過労死する人などのニュースを見聞きすることがあると思います。

健常者で正しい判断力がある人なら「なんで助けを求めなかったのか?」「なんで自殺するまで耐えるのか?」「なんで逃げなかったのか?」と疑問に思う人が多いと思います。

このような出来事の被害者たちは、長期的に避けられないストレスによって学習性無力感になってしまったため、うつ病などの精神病になったり自殺をしてしまうのでしょう。

学習性無力感(学習性無気力)になりやすい性格とは?

うつ病などの精神病や過労死、自殺の個人の内面的な原因とも言える学習性無力感ですが、学習性無力感になりやすい性格の人とそうでない人がいるようです。

そのため、学習性無力感になりやすい性格の人は、無気力になって負のスパイラルにハマらないようにしないといけません。

その学習性無気力になりやすい性格の人とは、どんな性格の人なのでしょうか?

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