あまり知らない!善玉菌の乳酸菌とビフィズス菌の違い

2018-12-25腸内細菌

腸内環境を整えることは心身の健康を保つために効果があるので、健康に気遣ってヨーグルトを購入する方も増えました。

ただヨーグルトに「乳酸菌入り」「ビフィズス菌入り」と表示されていますが、あなたは菌種による違いを理解しているでしょうか?

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乳酸菌とビフィズス菌の性質の違い

腸内細菌には、酸素の有無に関係なく生育できる細菌(通性嫌気性菌)と酸素を嫌う(偏性嫌気性菌)が存在します。

小腸には空気(酸素)が存在しやすいので、通性嫌気性菌である乳酸菌が多く住み着いています。

盲腸から大腸になるとほぼ無酸素状態になるので、偏性嫌気性菌であるビフィズス菌が住み着きます。

ここでビフィズス菌は酸素に弱いということなので、ヨーグルトに入っているビフィズス菌は死なないのかという疑問を抱きます。

この点に関しては、ヨーグルトの表面のビフィズス菌はやはり酸素に触れやすいので早く死滅するようです。

しかし、メーカーによってヨーグルトの酸素を取り除く工夫をしていたり、容器は酸素の透過性が少ないものを使用してビフィズス菌を保存性を高めているようです。

また、ビフィズス菌BB536は酸素に強く、生きたまま腸に届きやすいビフィズス菌も存在しています。

乳酸菌とビフィズス菌では産生物が違う

善玉菌は悪玉菌を減らしたり、体内に入った有害な病原菌の増殖を抑制する働きを持っています。

これは善玉菌が産生物である有機酸によって腸内のpH(アルカリ性の度合い)が酸性に傾くからです。

善玉菌である「乳酸菌」と「ビフィズス菌」では、作り出す有機酸に違いがあります。

乳酸菌はブドウ糖などのエサを分解することで、そのブドウ糖に対して50%以上の「乳酸」を作ります。

ビフィズス菌はオリゴ糖などのエサを分解することで、「乳酸」に加えて「酢酸」も産生しています。

このビフィズス菌が作り出す「酢酸」は「乳酸」よりも殺菌作用が強いので、悪玉菌を減らしてくれます。

形状と種類、腸内の数の違い

あまり知っても意味がありませんが、乳酸菌とビフィズス菌では形状と種類、腸内の数にも違いがあります。

乳酸菌は球状や棒状の形をしており、現在までに26属400種以上の乳酸菌が発見されています。

一方でビフィズス菌はY字状や枝分かれしたものなど様々な形があり、現在までに40種類が発見され、そのうち人の腸内では6~7種類が検出されています。

また、大腸の善玉菌を割合で表すと、ビフィズス菌が99.9%で乳酸菌が0.1%と、圧倒的に大腸ではビフィズス菌の数が多いです。

乳酸菌とビフィズス菌の違い一覧

ここまで説明してきた乳酸菌とビフィズス菌の違いですが、簡単にまとめると次のようになります。

乳酸菌 ビフィズス菌
性質  酸素が有無に関係なく生きていける通性嫌気性菌 酸素に弱い偏性嫌気性菌
産生物 ブドウ糖などの糖質を分解して50%以上の「乳酸」を作り出す オリゴ糖などの糖質を分解して「酢酸」と「乳酸」を作り出す(殺菌作用が強い)
形状 球状(球菌)や棒状(桿菌) Y字状や枝分かれしたものなど様々
種類 26属400種以上が発見されている 40種が発見されているが、人の腸内には6~7種しか検出されていない
腸内の数 大便1gあたり1000万〜1億個 大便1gあたり100億〜1000億個

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