あなたの発言がキャリアと人間関係をダメにする!不用意なアイデアや問題の提案が危険な理由

創造力・アイデア

あなたはキャリアアップのため、あるいはより良い職場にするために、率先して新しいアイデアを出したり、問題点があることを報告したり、と職場やSNSで発言するタイプですか?

もしそうなら、その発言があなたのキャリアや人間関係を危険にしているかもしれません。

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率先して提案や発言すれば非難される

あなたは率先して行動して上司に気に入られようとしているなら一つだけ注意点があります。

職場の上司は、部下が率先して協力を申し出たり、人脈を築いたり、新しい技術を学んだりすることは、ありがたいと思います。

ただし、率先して「提案すること」は、あなたにとって不利に働きます。

製造業、サービス業、小売業、非営利といった分野を対象に行った研究では、従業員が上司にアイデアや問題を頻繁に意見すればするほど、2年以内に昇給や昇進を受ける可能性が低くなりました。

またある実験では、人種差別に反対意見を唱えて道徳的に正しい行動をする人は、反対意見を言わない人たちに非難されて孤独になっていました。

このように率先して提案すると自分の首を絞めかねないため、不用意な発言には注意しないといけません。

地位や尊敬がなければ非難される

あなたがアイデアや問題について提案したときに、もし非難されるようなことがあれば、それはあなたに地位や周囲からの尊敬が足りていないことに原因があります。

ノースカロライナ大学のアリソン・フラゲイル教授らの実験では、地位のない人が権力を行使(他者に対する権限の行使)しようとすると非難されることがわかりました。

他者のためにいろいろ試しても、その人が尊敬されていなければ、他者はその人物を扱いづらく高圧的で利己的だとみなします。

つまり、「こちらの称賛に値することをしていないのに、あれこれいう権利はない」と、反感を抱くのです。

また、ほかに「2人組の課題」という実験を行いました。

この実験では、2人組みの片方に権限を与え、無作為に選ばれたパートナーが50ドルのお金を手に入れるための課題を選んで命令してもらいます。

そして、その命令の前にパートナーが、権限を持つ人のことを「どう思っていいるか」を事前に伝えて、課題を命令させます。

権限を持つ人に伝える内容は、次の2通りです。

  • パートナーはあなたを尊敬している。
  • パートナーはあなたを軽蔑している。

実験の結果は、「パートナーがあなたを尊敬している」と伝えたとき、権限のある側の人は、比較的に簡単で妥当な課題を命令するケースがほとんどでした。

しかし、「パートナーがあなたを軽蔑している」と伝えたとは、権限のある側の人は、犬の真似をして3回吠える、私は不潔な人間ですと5回言わせるなど、屈辱的な課題を与えて仕返しをしていました。

比較すると自分が尊敬されていないと伝わるだけで、権限を行使するときに他者をおとしめる確率は2倍に上がりました。

以上のように、あなたに地位や尊敬がないときに、発言をすると周囲から否定的な反応が返ってきます。

逆に言えば、新しいアイデアや問題について提案したい場合、実績を積んで地位や信用を得ているのなら、非難ではなく賛同が返ってくる可能性が高くなります。

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