人は常に変わらない選択をしている!人の行動の違いを表すライフスタイル – アドラー心理学

2021-01-26アドラー哲学・個人心理学

私たちは生まれつきの性格は遺伝なので、変わらないものと考えがちです。

しかし、アドラー心理学では性格は自分の意思で決めたもので、性格を変えられると考えます。

(※性格の遺伝率は約50%であり、性格は変えられることがわかっています。)

では、アドラーが性格をどのように考えているか、詳しく紹介していきます。

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ライフスタイルとは

私たち人間は、それぞれに個性があり、思考や行動にも違っています。

友人の集まりで、会話の中心になる人もいれば、一言も話さない引っ込み思案の人もいます。

一般的にはこうした人それぞれの違いを「性格・人格」と呼ばれています。

しかし、性格というと一般的に遺伝で変えられないものというイメージが強いため、あえてアドラーは人の行動の違いを「ライフスタイル(=性格)」という言葉で表しました。

なぜならアドラー心理学では、私たちは原因論的に生まれつき決まっているものではなく、目的論的に自分の意思で決めたものと考え、ライフスタイル(性格)を変えられるものと考えるからです。

そのため、友人の集まりで一言も話さない人は「おとなしい性格」なのではなく、人を信用しないというライフスタイル、自分は好かれないというライフスタイルを選んだ結果です。

もしあなたが自分は不幸だと思うのなら、それはあなたが自ら選んだライフスタイルに問題があるからです。

その場合、問題のライフスタイルを選び直せば、あなたは幸せになることができます。

ライフスタイルの根本にある3の価値観

アドラーは、あらゆるライフスタイル(性格)の根本には、3つの価値観、信念があると考えました。

それは次のようなものです。

  • 自己概念:私は〜である。
  • 世界像:世の中の人々は〜である。
  • 自己理想:私は〜であらねばならない。

もし、あなたが新しくライフスタイルを選び直したいと思っているのなら、まず自分自身のライフスタイルが何であるかきちんと把握することから始めます。

その際、単に「明るい」「暗い」といった表層的な性格ではなく、「自己概念」「世界像」「自己理想」を書き出すことです。

そして、表面的な性格を変えようとするのではなく、ライフスタイルの根本となる3つの価値観、信念を変えていくことが必要です。

子供のライフプランからライフスタイルはできる

大人のライフスタイルは、子供のライフプランから発達しています。

ライフプランとは、子供が出会う現実や想像上の困難を解決するために自ら導き出した特別なプラン(役立ちそうに見える手段、方法)のことで、困難を繰り返すことで生まれたものです。

子供時代に家庭を中心とした社会の中で、自らが望む地位を手に入れようとします。、相手の注目や愛を得るために様々な試行錯誤をします。

例えば、怒って無理矢理に得ようとしたり、弱い存在だと泣いてアピールしたり、陽気に振舞ってアピールしたりと、あの手この手。

こうして上手くいくこと、いかないこと、相手の反応などを学習します。

その結果、自分を取り巻くすべての人々との関係の中での「社会的な自分の地位についての考え」や、これまでの社会的状況に対する対処法の指針を蓄積された「危険と闘うための一定のプラン」を作ります。

このような子供のライフプランが固定化して、ライフスタイルの自己概念、世界像、自己理想が作られます。

認知バイアスに影響するライフスタイル

私たちはものごとを見るとき、主観的な判断をしがちです。

例えば、道を歩いている時に、「あなたが好意を持つ相手が前方から歩いて来て、すれ違いざまにクスッと笑う」という場面にであったとします。

その時、あなたはどう感じるでしょうか?

「相手も自分に好意を持っているから微笑んだ」と思う人もいれば、「バカにされて笑われた」と思う人もいます。

受け取り方は十人十色です。

そして、そのものごとの受け取り方、見方(認知バイアス)はライフスタイルによって影響を受けています。

もしあなたが「自分は人に好かれない」という自己概念を持っているのなら「バカにされて笑われた」という受け取り方をするでしょう。

人は常に変わらないという選択をする

人はライフスタイルに影響された認知バイアスによって、ものごとの自分の都合のいい様に解釈します。

自分にとって都合のいい情報だけを信じ、自分にとって不利な情報は解釈をねじ曲げて、例外として処理しているのです。

社会は常に少しずつ変化しており、昔と今では価値観も変化しています。

しかし、使い続けたライフスタイルが時代や環境に合わず不満があっても、人はライフスタイルを変えようとしません。

変化を受けれずに、楽をして「このままのわたし」でいることで「安心」を得ています。

ライフスタイルは常に自ら選択することができます。

あなたが「自分は変われない」や「自分は変わろうとしてもできない」と思うなら、あなたは「常に変わらないという選択をしている」から変われないのです。

もし本当にライフスタイルを変えたいなら、変わることへの「不安」と、変わらないことでつきまとう「不満」と闘わないといけません。

そのためには「幸せになる勇気」が必要です。

アドラー心理学は勇気の心理学であり、あなたが幸福になれないのは、過去や環境、自分の能力不足のせいではなく、ただ勇気が足りないだけなのです。

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