あなたのイライラ・怒りの原因特定!人が怒る原因と怒りの強度
毎日、気分よく日常を過ごせたらいいですが、不満を感じてイライラが治らないこともあります。
治らないイライラは人間関係や健康への害悪になるので、対処しないといけません。
そこで私たちが何にイライラして怒るのか原因を知って、無駄な怒りへ対処していきましょう。
期待外れ・理想と現実のギャップで怒る
人生では、自分が望む夢や目標を持ったり、他人に期待したりすることは必ずあります。
しかし、それが叶わず、理想と現実とのギャップに悩んだり、他人が自分の期待通りに行動しないと、不満やイライラを感じることがあります。
例えば、自分が理想とする仕事や家庭があったが、実際の自分の人生は上手くいっていない。
そんな時、私たちは「自分自身の不甲斐なさによる悔しさ」や「上手くいく他人を見て嫉妬」などで、怒りを感じます。
また、カップルや親子、職場関係などで、「もっと私を大事にして欲しい」「あなたはこうあるべき」「私の言うことを聞かない」と言った、自分の理想を押し付けてしまうことがあります。
その自分の理想が期待外れの結果に終わると失望や怒りを感じます。
自分が持つ価値観に反すると怒る
人間が物事を判断するとき、自分自身の価値観や社会常識に照らし合わせて判断しています。
あなたは次のようなことをどう感じるでしょうか?
- ポイ捨てをしてる人を見たとき
- 子供やパートナー、あるいは店員に対して必要以上に叱ったり、罵る大人を見たとき
- 政治家が税金を無駄遣いしてることを知ったとき
おそらく、ほとんどの人が自分の価値観に反する言動をした人に対して怒りと嫌悪感を覚えます。
近年では、社会で多様性というキーワードが重要視されています。
多様性社会と聞くと、個々の価値観が尊重されて、人との関わり方が寛容に向かっていると思われています。
しかし、多様性社会では個々の異なる価値観が多い分だけ意見のぶつかり合いも多くなり、不満やイライラを抱えることも増えます。
問題解決の手段として怒る
子供を躾ける親や教師、職場の先輩や上司など、他人を指導する立場上怒ることがあります。
これは威嚇による脅しで自分の不満を相手に伝えることで問題解決を図るという、怒りによるコミュニケーションの一形態です。
教育では、怒ることと叱ることは違うという意見があります。
怒ることは「自分の感情を相手にぶつけているだけ」で、叱ることは「相手のために間違いを指摘するために怒る」という違いです。
これは単なる言葉遊びであって、どちらも自分の怒りをぶつけて相手に不安や恐怖心、怒りを感じさせているため、根本的には威嚇による脅しと同じです。
ただ怒りによるコミュニケーションが有効なのは事実です。
例えば、命に関わるような緊急時に怒ることで、相手に事の重大さを認識させることに役立ち、また同じようなことが起きた際に瞬時に思い出せるようになります。
一方で怒りによるコミュニケーションの悪点は、怒っただけでは何が悪いのかちゃんと理解できないので、長い目で見ると教育効果は低く根本的な問題解決にならない点です。
そして、怒る時は周囲に配慮しないと自分の評価が下がったり、相手に恥をかかせたりするので注意が必要です。
以上のことから、怒るコミュニケーションは、緊急時以外に使用しない方が良いかもしれません。
敵意や攻撃を受けると怒る
あなたは「返報性の原理」について知っていますか?
返報性の原理とは、相手から何かを受け取った時に、こちらも同じように返さないと申し訳なく思うという心理効果のことです。
この原理は好意だけでなく、悪意に対しても適応されます。
実際に、他人から敵意や身体的、精神的な攻撃を受けたことで、怒りを感じる体験をしたことがあると思います。
では、どんな敵意や攻撃のパターンがあるのでしょうか?
活動や目標追求に対する干渉・妨害で怒る
あなたがやりたい活動や目標へ行動しているときに、干渉や妨害を受けるとフラストレーションが溜まって怒ることがあります。
例えば、子供に過干渉な親が原因で、子供が家出をしたり、親への恨みから殺人事件を起こしたりすることもあります。
また、他人からの干渉や妨害以外にも、ある物体や自然の出来事に対する妨害を受けて怒ることがあります。
身体的な脅威で怒る
身体への物理的な攻撃を受けると怒ることがあります。
ただし、脅している人間が実際に危害を加える力のないことが明らかだと、怒りよりも軽蔑を感じやすくなりますし、明らかに強ければ怒りよりも恐怖を感じます。
精神的な攻撃で怒る
パワハラ、セクハラ、モラハラなど、ハラスメント系の言葉は、年々増えている事からも分かるように、普通社会では、身体的脅威よりも精神的な攻撃によって怒ることが多いです。
他人への侮辱、拒絶、無視する行動は、相手を傷つける精神攻撃であり、それによって怒りを感じます。
怒りの強さは「故意」と「悪意」で変わる
普通に生活をしていれば、他人との触れ合いは避けては通れないものです。
そんな中、他人の言動に「悪意がない・悪意がある」や「偶然か・故意か(意識的か)」によって怒りのボルテージが変化し、まったくイライラしなかったり、激怒したりすることもあります。
例えば、あなたが運転中に他車がぶつかってきた軽い接触事故に遭ったとします。
あなたは自車が傷がついたことに少し怒るかもしれませんが、相手が申し訳なさそうに誤って来たら激怒はしないでしょう。
しかし、この接触事故の原因が、他車の強引な割り込み、信号無視、飲酒運転、居眠り運転など、相手が交通ルールを意識的に守ろうと心がけておらず、明らかに悪質なものなら激怒もしたくなるでしょう。
このようなことは、あらゆる人間関係でもそうですし、犯罪の量刑を決める際にも見られます。
犯罪の量刑を決めるときは、「犯行の様態(方法・手段)」「被害の大小」「動機や計画性」に着眼して評議し、裁判中の加害者の態度に反省の色がなく悪意が強く感じられるときも量刑が重くなります。
自分の思考や思い込みが原因
あなたがイライラして怒ったときの思考と言動を振り返ってみて下さい。
「何であの人は自分の思った通りに動かないのか?」「自分がイライラするのはあいつのせいだ!」とイライラは他人が原因だと思っていませんか?
もしも、イライラや怒りの原因が自分ではなく他人にあると考えているのなら、あなたの思考に問題がある証拠です。
人がイライラして怒る背景には「多様性を認めずに自己中心的な価値観や考え方の押し付けや思い込み」が原因なので、日常的にイライラしたり、怒ることが多い人は感情のコントロール方法を学びましょう。
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