仕事で不健康になりたいですか?長時間労働が引き起こす病気のリスク
1日を長く働けば、それだけ疲労とストレスが増えます。
リフレッシュがなく長時間労働が日課になれば、疲労とストレスが蓄積すると病気のリスクも高まります。
そこで長時間労働によってどんな病気のリスクが高まるのか紹介していきます。
長時間労働は心臓発作リスクを高める
労働時間と健康に関する調査では、長時間働くほど心臓発作のリスクが高まることがわかっています。
長時間労働と心臓発作を引き起こす
この調査はイギリスの39〜62歳の公務員で心臓疾患の既往症のない7100人を10年にわたって観察しました。
すると、平均的に1日10時間働く人の場合、8時間労働の人より心臓発作の発生率が45%高く、1日11時間働く人の場合は67%高いという結果でした。
これは年齢、性別、血圧、コレステロール値など他のリスク要因を統計処理後でも変わらず、労働時間と心臓発作とは正の相関関係がありました。
つまり、(1日8時間×5日間)週40時間を超え、労働時間が長くなるほど心臓発作を起こしやすくなるということです。
長時間労働と高血圧を引き起こす
高血圧は心臓疾患のリスク要因です。
カリフォルニア州で2001年に行われた労働年齢の個人2万4000人以上を対象にした調査があります。
この調査のデータを分析すると、週労働時間と自己測定の高血圧の間には正の相関関係が認められました。
週労働時間が41〜50時間の人は、11〜39時間の人と比べ、血圧が高くなるケースが18%多く、週労働時間が51時間以上の人では29%多いと分かりました。
つまり、長時間労働は高血圧を引き起こし、高血圧は心臓疾患のリスク要因なので、心臓疾患リスクを高めるということです。
長時間労働は精神障害リスクを高める
長時間労働をすれば疲労とストレスが増し、メンタルヘルスにも悪影響があります。
老人ホームで働く介護助手473人を対象にした調査では、週50時間以上働いた場合、月に2回以上休日も働いた場合、月に2回以上二交代制で働いた場合は、それぞれ抑うつ障害を発症する確率が5倍に跳ね上がります。
また、常に残業をする人1350人を残業のない人9092人と比較した調査では、常に残業する人は不安障害や抑うつ障害の発生率は男女問わず統計的に有意に高いとわかっています。
さらにメンタルヘルスの問題は、残業時間数とほぼ正比例の関係にあるとも判明。
つまり、残業をたくさんして長時間働くほど、不安障害や抑うつ障害の発症率が高くなります。
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