レジリエンスを弱める根底思考!氷山思考の3つのタイプ

2020-07-08ポジティブ心理学

私たちはみんな普段は意識的に考えないで、自分を動かす根本的な思考(根底思考)を持っています。

この根底思考は、この世界がどうあるべきなのか、この世界の中で自分がどう機能するべきなのかについての一般法則で、私たちの成功と幸福を即す手助けをします。

しかし、すべての根底思考が有用なのではなく、「世界は危険だ」「私を尊敬すべきだ」というものも。

このような私たちの表面下で凝り固まった思考を「氷山思考」といい、主に3つのタイプがあります。

達成

根底思考の達成とは、成功は人生の中で最も重要なものであるという根底思考を持つ傾向のこと。

「成功こそが最も重要なことだ」「失敗は弱さの印である」「私は決して諦めてはならない」と思うなら達成指向の人です。

成功への願望を持ち、自らに高い基準を課し、自らのミスや不完全さに過度に意識を向けます。

そのため、失敗に対する恐怖心が強いので、失敗しないためにチャレンジを避けたり、「完璧でないものは失敗だ」と完璧主義で、うまくいかないことを途中で投げ出したりします。

また、チームで動いている時に他人が間違いを犯すと、怒ったり、批判したりしてしまいます。

受容

氷山思考の受容とは、人から好かれ、受け入れられ、賞賛され、仲間にされたいという受容欲求を重要とする根底思考を持つ傾向のこと。

「人生において最も重要なのは人に愛されていることだ」「人々を喜ばせて幸福にすることが自分の仕事だ」「人々にいつも自分の最高の状態を思ってもらいたい」と思うなら、受容指向の人です。

対人関係における軽視やいざこざに人一倍よく気づき、過剰に反応しがちです。

なので、早とちりやマインドリーディングといった思考のワナにハマりやすい傾向があります。

例えば、挨拶をしない上司、会話がない、友人や恋人から返信がこないなど、あいまいな状況において、「自分が嫌われた」「自分が何か悪いことをした」と思い込みです。

また、好かれたいあまりに不適切な場面で冗談や個人的な質問をしたり、他人から賞賛されたるために自慢めいた話が多くなったりします。

さらに友人が話を聞かずに自分たちの話をしようとすると、受容指向の人は友人を自分に嫉妬していると非難することも。

このような理由で受容指向の人は、好かれたい、承認されたいと頑張ったことが逆効果となり、人間関係を壊す原因となります。

コントロール

氷山思考のコントロールとは、できごとに対して責任を持ち、コントロールする重要性についての根底思考を持つ傾向のこと。

「弱い人たちだけが自分の問題を解決できない」「助けを求めてるのは、自分自身に責任を持っていないことの表れだ」「自分をコントロールできないのは弱虫だ」と思うなら、コントロール指向の人です。

自分が責任を持たない経験や、結果を変更することができないことに対する高度な感受性を持つ傾向がありがち。

例えば、思い通りにならないできごとに対して、無力感を感じたり、非力に感じたり、あるいは「コントロールできない自分に欠陥がある」「きちんとできないのは悪い人間性の印」と考えます。

また、コントロール指向の人は、過剰一般化の思考のワナに陥りやすい。

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