失敗を恐れない楽観的な自信家!神経質傾向が弱い人の特徴
付き合うなら一緒にいて疲れる神経質な人よりも、楽観的で気楽に付き合える人の方がいいですよね。
今回はパーソナリティ5因子モデル「ビックファイブ」の性格特性で神経質傾向が弱い人でもある楽観的で気楽な人の性格にどんな特徴があるのか紹介していきます。
ポジティブで精神病になりにくい
神経質傾向が強い神経質な人ほど、ある出来事で不安や恐怖心、恥、罪悪感、悲しみといった感情を抱きやすくネガティブや悲観的になったり、情緒不安定になりやすくなります。
その対極にある気楽な性格の人は、物事に対してネガティブな感情を持ちにくいので、情緒が安定して少しのことでは動揺することがありません。
細かいことをいちいち考えない性格となるので「失敗してもどうにかなる」と楽観的に考えられるので、ストレスがあまり無いかもしれません。
そして、どんなことでも気楽な態度でチャレンジすることができ、良くも悪くも自然体なので神経質な人よりも良い結果を出します。
このような楽観的で気楽な人は、神経質な人とは逆でうつ病などの精神障害にかかるリスクも低いです。
危険や問題に鈍感で大雑把な人で、リスキーな行動が目立つ
気楽な人は物事を楽観的に捉えるため、精神的に安定してストレスを感じにくい性格で、一見良いことばかりのようですが、状況によって悪く作用こともあります。
その悪い作用とは、切羽詰まった状況をうまく切り抜けることができないことや、未来に起こるかもしれない重大な問題を予見する能力が低いということです。
人間が悲しみ、恥、罪悪感、不安や恐怖心を抱くのは、命に関わる重大な危険から身を守るためです。
なので、ネガティブな感情を感じにくいというのは、それだけ危険や問題に対して鈍感で大雑把な人であり、無謀な行動をしやすく重大な問題を放置しやすいということです。
このようなネガティブ感情が持つ恩恵が少ない楽観的で気楽な人たちは、いろいろな努力を怠ったり、リスキーな行動を起こしがちになります。
例えば、エベレストに登る人は今までに約3000人だそうですが、そのうち300人が登山中に死亡しています。
エベレストにチャレンジした人の1割は死亡するというかなり高い確率なのですが、それでも登山する人は楽観的で気楽な人です。
仕事では、警察官や軍隊、消防士などの危険な仕事をしている場合、思い切った行動を行うことで、事故死や殉職する確率が神経質な人よりも高いです。
楽観的で好かれるが、自信過剰になりやすい
楽観的で気楽な人はネガティブ感情に鈍感で、失敗や問題をあまり気にしない傾向にあります。
これにより自分自身のポジティブな面にだけ集中してしまう可能性があり、自信過剰になりやすい傾向にあります。
ポジティブで自信家な人は、周囲に魅力的に写って大勢から好かれるかもしれません。
しかし、自信過剰で自己評価が高いため、「成功は自分のおかげだ」「自分は他人よりも優れている」「悪いのは自分ではなく他人のせい」と偏った思考をしがちです。
この偏った思考によって、慢心して自分自身の成長の機会を逃したり、対人関係に問題を抱える可能性があるので注意が必要です。
優しさに欠け、犯罪者になる可能性もある
私たちは「他人に優しくしなさい」としつけをされて育ち、できるだけ自分が味わったことがある不安や恐怖、悲しみ、罪悪感、恥を他人に与えないように生活します。
優しさや思いやりとは、ネガティブな感情から生まれると言っても過言ではありません。
しかし、楽観的で気楽な人はネガティブ感情を感じにくいため、他人のネガティブな感情にも鈍感であり、相手の表情に明らかな不快感が現れていても平気で傷つける言動を繰り返したりします。
つまり、対人関係において深く考えることがなく、ネガティブな感情での他者への共感ができない人なので、優しさに欠けます。
対社会においては、恐怖や不安を感じないのは不道徳な行いや犯罪などの反社会的な言動の抑止力にもなっています。
楽観的で気楽な人は、反社会的な抑止力の足枷がゆるいので、神経質な人よりも犯罪者になる可能性が高く、性格特性の誠実性と調和性が弱いとさらに可能性が高まります。
(※誠実性が弱い人は自制心がなく衝動的な人、調和性が弱い人は自分の利益を優先する人)
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バカだが成功しやすい
知能指数IQが高い人の特徴に、「憂鬱な気持ちになりやすくストレスを感じやすい」「不安の度合いが高い人ほどIQが高い」という特徴があります。
つまり、神経質傾向が強い人はIQが高くなりやすいということです。
これは神経質傾向が強い人ほど不安や恐怖の元凶について調べたり、どのようなことが問題になるか、問題の解決方法などを繰り返し考えるからです。
しかし、現代は大昔と違って生死に関わる直接的な危険がほぼないですし、社会が進むにつれてそれだけ社会問題も複雑化するため考えても簡単に解決できることが少ないでしょう。
なので、失敗は多いけれど積極的にチャレンジして、実験的な行動によって「何が正解で、何が不正解か」を学んだ方が現代では良い結果を得られるのです。
そのため、現代では思慮深い神経質な人よりも、何も考えない行動派である気楽な人の方が成功しやすいです。
ただし、楽観的で気楽な人はあまり複雑なことは考えないので、重大な問題を見落として手に入れた成功を無駄にすることもあるので、成功後は多少なりとも神経質な人を見習った方がいいでしょう。
まとめ
今回紹介した神経質傾向が弱く、楽観的で気楽な人の性格の特徴には次のものがありました。
- 精神病になりにくい。
- 危険や問題に鈍感で大雑把な人で、リスキーな行動が目立つ。
- 楽観的で好かれるが、自信過剰になりやすい。
- 優しさに欠けて、犯罪者になる可能性もある。
- バカだが成功しやすい。
日本人は遺伝的に神経質傾向が強いため、特徴として当てはまる人は少ないかもしれません。
また、今回紹介したのは極端に神経質傾向が弱い人の特徴なので、楽観的で気楽な人であれば全て当てはまるということでもありません。
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