5つの幸せのかたちと性格との密接な関係性【感情心理学】
幸せになるためには「お金」「結婚」「健康」「仕事」「人間関係」など、様々な物が関係していますが、感情心理学では幸せと最も関係が深いのは「性格」だと言われています。
古来から哲学者たちは「人生の幸せとは何か」と研究しており、人間の幸せのかたちには大きく5つに分けることができます。
- 楽しむ(enjoy)
- 満足(Satisfaction)
- 目的の達成(Achieve)
- 心の平静(calm)
- 発見(Discovery)
この5つの幸せのかたちと性格には密接な関係があり、自分が不幸だと感じている人は、自分にとって間違った幸せを求めている可能性があります。
「楽しむ(enjoy)」が好きな外向的な人
「楽しむ」という幸せは、花火の一瞬の輝きのような幸せのことで、持続的に感ずることができない幸せです。
そのため、楽しむことが好きな人は、幸せが持続しないため常に活動的でないと幸せを感じることができません。
また、人が楽しむと心臓がドキドキしたり、ウキウキした気分でいることができるため、楽しむことで嫌なことを忘れることができます。
楽しい幸せのかたちを得る為の活動は以下のものです。
- 友達と騒いで楽しい時間を過ごす。
- 美味しい食事を楽しむ。
- 旅行をして楽しむ。
- スポーツやレジャーを楽しむ。
- 恋をする。
- 他人に褒められて嬉しいと思う。
このような楽しむための活動を好む傾向が強いのは神経伝達物質のドーパミンの影響を受けてポジティブになりやすい外向的な人です。
外向的な人が活動的になれずに楽しむことができない場合は、ストレスを強く感じる可能性があります。
逆に内向的な人はドーパミンの影響を受けにくくポジティブになりにくいので、活動によって楽しむといった幸せのかたちよりも、別の幸せのかたちを求めた方が良いです。
また、年齢と楽しむ幸せのかたちとの関係では「幼年期〜少年期(0歳~18歳未満)」の人が好む傾向にあります。
「満足(Satisfaction)」が好きな協調的な人
「満足する」ことは「楽しむ」ことのように瞬間的な幸せではなく、もっと長続きする幸せのかたちです。
満足している人は、自分がやってきたこと、自分が持っているものに満足しており、特に物欲というよりも人間関係が上手くいっていることが影響しています。
例えば、満足する幸せとは以下のようなものです。
- 家族や友人が幸せを感じている。
- みんなが健康でいる。
- 子供達が学校で上手くやっている。
- 家族の仕事が上手くいっている。
- みんな幸せでお金の問題などがなければ満足。
満足する幸せのかたちは、自分の成功というよりは、みんなが幸せでいることが重要だと考える傾向にあり、性格では調和性が強い協調的な人が求めやすい幸せのかたちです。
逆に調和性が弱い自己中心的な人ほど、他人の幸せよりも自分の幸せを考える傾向にあるため、他の幸せのかたちを求めた方が良いです。
また、年齢と満足する幸せのかたちとの関係は「中年期(45歳~64歳未満)」の人が好む傾向があります。
「目的達成(Achieve)」が好きな自制的な人
「目的達成」という幸せは、自分が決めた目的を達成するために一生懸命に努力していくことが好きという幸せのかたちです。
目的達成することが好きな人は、家でじっとしているよりも、自分がやらなければいけないことを片付けることで自分の能力が実感できる時など一番リラックスできます。
例えば、目的達成する幸せは以下のようなものです。
- 好きな仕事を頑張る。
- 忙しい仕事が片付ける。
- 自分が計画立てたことをクリアしていく。
- ToDoリストが消えていく。
- 夢に向かって努力する。
目的達成する幸せのかたちは、自分が決めた目的を達成していくことが好きな傾向なので、性格では誠実性が強く自制的な人が求めやすい幸せの形です。
逆に誠実性が弱く衝動的な人は、目標を決めても努力できないため目的達成の幸せを求めても逆にストレスとなってしまいます。
また、年齢と目的達成する幸せのかたちとの関係は「青年期〜壮年期(18歳~45歳未満)」の人が好む傾向があります。
「心の平静(calm)」が好きな神経質な人
「心の平静」の幸せとは、どんなことがあっても心穏やかに落ち着いていられることが好きだという幸せのかたちです。
人生では成功することよりも失敗の方が多いですが、そんな中で動揺したり、自信を失って落ち込んでしまいます。
そんな逆境に負けずに常に冷静でいることや、内面に湧き上がる感情を上手くコントロールすることなど、問題解決することに幸せを感じます。
心の平穏の幸せのかたちを求める人は、普段の失敗に対する動揺が大きいため心配性で、恐怖心や不安に影響されやすい人です。
性格では神経質傾向が強い神経質な人や情緒不安定な人が求めやすい幸せのかたちです。
また、年齢と心の平静の幸せのかたちとの関係は「高年期(65歳以上)」の人が好む傾向にあります。
「発見(Discovery)」が好きな芸術家
「発見する」という幸せは、新しいことへの興味が強くあり、新しい物、知識、価値観を発見することが好きな幸せのかたちです。
そのため、いろんなことに興味を満たすために、常に新しいことへのアンテナを張っており、広い視野を持っています。
性格では経験への開放性が強い芸術家タイプの人が求める傾向にある幸せのかたちです。
幸せのかたちと性格は深く関係する
5つの幸せのかたちについて紹介してきましたが、それぞれの幸せと性格の間には深く関わっていることが分かります。
私の性格は神経質傾向が強く、開放性が強いため、求めやすい幸せのかたちは「心の平静」と「発見する」です。
そのため、心理学や脳科学、哲学の本を読んで心の平静と発見の両方を満たしたり、テレビやネットで情報を集めることが好きです。
皆さんの幸せのかたちはどれに当てはまりますか?
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